当たり前の関係【日仏夫婦の馴れ初め④–🇦🇺オーストラリア編ー】
《前回の話》
・第1話
・第2話
・第3話
初デートのあの夜から、彼と毎日会うのが当たり前の関係になっていた。
毎回約束があったわけではない。
ある日は、ヨガの終わり時間スタジオの前でコーヒー片手に待っていてくれたり。
またある日は、あの店のコーヒー飲みたいねと話が上がれば今から行こう!だったり。
またまたある日は、BJJ(ブラジリアン柔術)のクラス受けに行くから観にきて!だったり。
極め付けのまたある日は、今から5分で着く!と急に連絡が来たと思えば、シェアメイトのリィ(韓国人の当時のシェアメイト)を連れて「俺の弟!」と紹介された時には流石に笑った。
全然顔似てない弟よろしく!って挨拶したんだったっけな。
《写真》オーストラリアはコーヒーがとにかく美味しくて美味しくて感動でした。
▶︎急に彼が呟いたこと。
その日は少し具合を壊した私の様子を見に家まで来てくれていた。
そのお家の庭は直接川に出られるようになっていて素敵で将来こんな家に住みたいなー。
なんてたわいもない話をしながら陽が落ちるのを静かにみていた。
夕方の景色を見ながら彼はポツリと呟いた。
「僕、多分君と結婚するような気がする。」
そう言われて、うわーマジかと思った。
彼に伝えてはいなかったが私も数日前から全く同じように
私この人と一生一緒にいるような気するとピーンと感じていたからだ。
今から考えると当時初めて会ってからまだ1、2週間しか経っていないのに全くもって変な話である。
「嘘でしょマジ?全く同じこと思ってたよこっわ!」
「やっぱそうでしょ?僕AWSOMEだからしょうがないね。」
「は。いやマジで無理だわ。」
「いやこっちが無理だわ」
こののち実際に私たちは結婚することになるのだが、よく考えてみれば彼からプロポーズらしいプロポーズを受けた記憶が特にない。
なんだったら私達はいつから付き合うことになったのかすら分からない。
まるでそれが当たり前のような流れで気づいたら結婚する手続きを始めていて、今がある。
でも今から考えると、もしかしたらこれがプロポーズだったのかもしれない。
確実にこの日がお互いが同じ方向を向いて一緒に歩き出すきっかけになったんだと思う
つづく
〈写真〉当時ステイさせていただいていたおうちのお庭の景色。本当に素敵だった
ふらっとこんな大きな野生ペリカンが遊びに来たりして、何度も窓の外を2度見。笑
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▶︎今回のあとがき
おそらく第2.3話を読んでくださった方なら気づいておられるかもなんですが、
私、約束って昔から苦手です。約束するとなんか構えてしまいません?
そんな性格の私にとっては完全に思いつきで急に会いにくるタイプの旦那がぴったりでした。(普通は絶対迷惑ですよね。爆笑)
でも何より彼の生活の中に私が大きく存在していると思わせてくれる感覚というか、
いつも堂々と隣にいていいんだなと思えるような感覚をくれたのは旦那が初めてでした。
特にその当時は決まった相手がいる方の2番目を長年勤め収めた後だったので、
我慢するというのが板につきすぎていたくらいだったんですよね。
(淋しいなって感情が沸き立つと頭の中でポジティブな言葉を探してその言葉で
無理矢理悲しい感情を押し込める。喉が詰まるけどもう涙が出なくなる本当そんな感じ。)
だから夫と出会った時は、「へーそっか!こんな幸せな恋愛ってあったんだな」ってちょっとハッとしたんですよね。なぜか「あぁ、そっかぁ私幸せになってよかったんだった」って思ったんです。
その時、あぁ自分のためにもっともっと早く幸せを選んであげたらよかった。
今までの数年本当にバカだったなーって心の底から思いました。
嬉しくて泣けてくるって本当にあるんだなって知ったのはこの時でした。
だからこそ今、辛い恋愛で悩んでいる人がいたら気づいていないだけでもっと幸せな恋愛ってあるよと言ってあげたい。
恋人って選べるよって。
楽しい恋愛の方が幸せだよって。
もっと好きになれる人いるよって。
本当に。本当に。
だから一歩踏み出す勇気を恐れないで。
《写真》マーメイドビーチでゆかちゃんがとってくれた一枚。
旦那に結婚するような気がすると言われる前から自分もそう思っていた〜というのは嘘のような実話(笑)
実際に私自身、仲良くしていたシェアメイトのゆかちゃんにこの人と結婚するような気がするんだよねーっと実はつぶやいてたんですよね。(ゆかちゃん覚えてくれているかな。笑)
そういうと姉御肌のゆかちゃんは嬉しそうに「ふふ、よかったじゃん。いやいくらなんでも早いけどね。」って優しそうに笑ってくれたのを覚えています。
その後、あー絶対恋すると真っ先にそういうこと言い出しちゃうイタイ奴と思われたわー。めっちゃ恥ずかしいやつじゃないかーーー!!!
っと実は言ってしまったことを後悔していたんですよね。爆笑
だから、旦那が急にそう言い出した時にはなおさらというか
まじか!!!!!って本当にびっくりしたのを覚えています。
この話をするとみなさんよく「運命だ♡」って言ってくださったりするんですが、
正直そんなかわいい感じは一切微塵もありませんでした。(爆笑)
どちらかというとこの時点で「この人結婚する」って決めてしまって全てのことに腹を括っって運命の人に仕立て上げました。(体育会系か!笑)まぁそれはそれは大変でした(笑)
まぁそれはまた次回以降にお話することにしますねっ。
今回も最後まで読んでいただきまして、誠に有難うございました。
また次回もまた読みにきてもらえたら嬉しいです。
▶︎次のお話
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