【古文】他人(ひと)を評するは己(おのれ)を評す/『紫式部日記』を読んで
『紫式部日記』には和泉式部、赤染衛門、清少納言の三人について歌人として評価している箇所(二節)がございますね。
あの人のあそこが良いの悪いのと「他人(ひと)を評することは、その実、己を評すること」なのでございます。平安時代にこのような考え方があったのか否かは定かではございませぬけれども、さて、思慮深き紫式部女史はどうであったのでございましょうか。
他人(ひと)に対して、かなり高飛車な言い様でございますけれども、最後に自身のことに触れてございます。やはり、他人(ひと)こ