【人生】詩人ポール・ヴァレリーに学ぶ「歩行」と「舞踊」の生き方
フランスの詩人、ポールヴァレリー。
「感性よりも知性」(主知主義)という立場をとりながらも、
「魂の救済」を目的に、詩の創作をしてきた。
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ヴァレリーの作品
『帯』
仏名 La Ceinture
頬の彩りに染まる空が
ついに眼がめでるがままに
金色に果てようとする時
薔薇の中で 時が戯れて
かような画面がつなぎとめる
快楽に黙す者を前にしながら
ゆるい帯のまぼろしは舞っており
今にも宵が捉えんとして
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ヴァレリーにとって、創作には2つの方法がある。
1つ目は「歩行」。目的があって、目指すべき到達点がある。
2つ目は「舞踊」。目的はそれ自身にあって、到達点などない。
ヴァレリー曰く、詩は「舞踊」であるのだという。
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社会に生きる我々は、 相互作用で生きており、
「歩行」で生きることを 強いられているだろう。
ヴァレリーのいう「魂の救済」のための「舞踊」は、
わたしたちの誰もが 真に必要とする 創作活動なのではないか。
わたしたちの、人それぞれの「舞踊」を、
忘れる前に、いちばんたいせつに、重ねていく。
そういう日々を みなさんに送ってほしい。