オカンとの一番の思い出
こんばんはナスオです。
今日から夏休みです。只々最高です。どれくらい最高かというと、、なんかいい例えあるかな、、思いつかねぇ、、
すみませんやっと入った夏休みに浮かれてキレも悪く、noteのネタも全くが思いつきませんでした。
現に今こんな時間です。
全く思いつかないのでオカンとの一番の思い出でも語るとします。
こんな言い方してるけどバリバリ元気です。ネットのゲームで知り合った女子大生と遊びに行くくらい元気です。かつて僕にネットの怖さを説いたあの母はどこに行ったのでしょうか。
どんなオカン?
オカンは基本は優しくておもろい奴ですが、泣き虫だったり言動の矛盾が目立つ人です。
僕に怒って注意したことを自分は平気で行います。例えば机の上に足を乗っけたりとか。
僕がその点を指摘すると親父を召喚させます。親父を使って僕を黙らせゲームセットを狙うわけです。こざかしい奴です。
ちなみに親父はそんな時、面倒ごとに絡まれると思いどっか逃げていきます。こざかしい奴です。
そんな感じなので礼儀などは厳しく教えられました。僕はそのたびにご丁寧に全部対抗しました。その度に親父が召喚されました。遊戯王なら最初っから切り札カードずっと持ってる状態です。
それでもやはり大人になって今では感謝してもしきれないくらいです。
そんなオカンの話です。
小4の頃の話
これは僕が小4の時の話です。
あの頃は僕と弟と母の三人でよく映画を見に行ってました。
なぜか週に三回見に行くこともありました。多分母が映画好きってのもあったり、子供たちの暇つぶしという名目もあったのでしょう。
僕と弟は映画目当てというより完全にポップコーンやフランクフルト、チュロスなどの食べ物目当てでした。なので見た映画も全く思い出せません。
それは確かゴスペラーズが主題歌を歌っていたドキュメンタリー映画だったと思います。どんな渋いの見せてんねん。
いつもと同じように三人で仲良く映画を見ていました。もちろん食い物目当てです。現金な奴め。
たしか僕はチリソースとチーズのかかったフライドポテトを頼みました。もう名前からして最高においしそうですよね。
しかし映画が始まる直前に滑って全部落としてしまいました。
その時の気持ちは計り知れません。だって目的はフライドポテトのみなのだから。小学生に囲まれたアリくらい絶望を感じました。(気持ち計り知れてるやないか)
思わずあーーーー!!!と叫んだのを覚えています。
オカンに「あー何やってんのよ、、」と畳みかけられより気持ちは沈みました。
さらに自分で掃除をしていると周りからの目も気になりました。
そんな絶望と羞恥心で頭がいっぱいの中、小難しい映画の内容が入り込む余地は、アリの巣ほどもございません。
半ば呆然とただ映像と音楽が、目と耳を通り抜けている時、唯一鼻からの刺激だけが立ち止まりました。
ふと横を見てみると、そこにはオカンが小さい背を屈めていました。
オカン「はいこれ」
そこにはチリソースとチーズがかかったフライドポテトがありました。
おそらくあまりに死んだ顔をしてる僕のためにこっそり買いに行ってくれたのでしょう。
僕は満面の笑みと声でありがとうと、透き通った感謝を述べました。
こんなにチリソースと愛情とチーズとうれしさがこもったフライドポテト、大学に合格した時より嬉しかったなと今では感じます。
そこからは優しさとフライドポテトのおいしさで頭がいっぱいの中、小難しい映画の内容が入り込む余地は、アリの巣ほどもございませんでした。
厳しいオカンの見せた意外な優しさがなぜか今でも思い出し、ほっこりします。
後日談
こないだ実家に帰ったときにこの話をオカンにしてみました。
一つも覚えていませんでした。逆にこれが一番の思い出?と言われました。
なんて失礼なやつでしょう。しかしハードボイルドな野郎です。多くを語らないあたりが親ってすごいなと感じました。
この経験を踏まえて僕は今こう言えることがあります。
夏休みがどれだけ最高かというと、映画館でチリソースとチーズのかかったフライドポテトを落としたが、オカンがまた買ってきてくれた時くらい最高である。
以上、ナスオでした。オカン最高。
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