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初日の出を見に、漁港へ行こう。

名所で見てもそこらで見ても、元日の太陽というのは何ら変わらないのである。


2025年1月1日午前6時28分。兵庫県の塩屋という駅で降り、友人と待ち合わせた。


塩屋駅前


結構寒い、らしい。確かに吐く息が白いし、友人も震えている。私は上着を貸してシャツ1枚になった。暑いよりは全然耐えられる。寒さに強い体質だ。



漁港っていうのは写真の撮りがいがある。

そして、空の色づくマジックアワーというのは、ずいぶんエモい写真が撮れる。

だから、初日の出を見に行くついでに素晴らしい景色を撮ることのできる、漁港を私はおすすめしたい。


名所ほど人はおらず、でも普段よりはきっと何倍も人がいて、みんな同じものを目当てに来ている。


どこかちょうどいい、水平線がよく見られる、初日の出を見るにちょうどいい場所を探しながら、雑談しながら、歩く。





塩屋からは、普通に明石海峡大橋も見える。

本当にいい場所だ




こんなところでも全然、人はいっぱいいる。太陽が見えるところには、同じ目的を持った人間が大勢。


テトラポッドの上から見ることにした。徹夜明けであったから、フラッと落ちないか怖いものだ。

上着を貸してシャツ一枚の私は、ただ動かず水平線を眺めているだけでは、さすがに寒くなってきた。

7時8分の日の出時刻から7分。雲からようやっと這い上がり、陽が出てきた。



元も子もないもんだが、写真で初日の出を撮ったとしても普段の太陽を撮った時と何ら差異はない。

写真を趣味とする者にとってはなかなか悩ましいものだ。真夏に撮った夕陽を掲載してやっても、そんなに気づく人はいないんじゃないか。

あくまでも写真に写らない雰囲気と感覚を感じに初日の出を見に行く、という風に私は納得をしている。


陽を眺める友人



どなたかのシルエットをお借りする


友人は日が昇ってすぐ、寒さに体が堪えて、駅へ戻ろうと提案してきた。この友人は何事も一瞬見られればいいというタイプだ。

私はしばらく眺めていたいと毎年思うわけだけれど、しょうがない。列車で帰ることにする。

あの鳥にとっては、別にいつもの朝陽なんだろう…と思う。


普段のこの時間帯の列車と比べれば、やっぱり人が大変多かった。


徹夜明けの体が持たない。その後用事を済ませて家へ戻りすぐに就寝した。


2025年もどうぞよろしくお願いいたします。


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