240:文学 『吠える』
火曜日は文学を学びます🤔
『吠える』(1956年)
アレン・ギンズバーグの初期の主要な詩で
1950年代のアメリカの
表面的に完ぺきにみえる社会状況に衝撃を与える詩だった
『吠える』でギンズバーグは取り乱したかのように
感情をむき出しにして激しい非難を浴びせ続けた
この時代アメリカ社会の底流には反抗と不満が渦巻いていて
文学では反抗精神がビート世代となって現れた
ビート・ジェネレーションの中心的な要素は標準的な物語の価値観の拒絶、精神的な探求、アメリカと東洋の宗教の探求、経済的物質主義の拒絶、人間の状態の明示的な描写、サイケデリックス薬の実験、そして性的解放と探求だ(Wikipediaにより)
アレン・ギンズバーグ(1926~1997)
ギンズバーグはニュージャージー州北部出身
コロンビア大学へ進学後は大半をマンハッタンで過ごした
コロンビア大学在学中に
ジャック・ケアルックとウィリアム・S・バロウズという
のちに同じくビート世代の主要な作家と盟友となった
大学卒業後、ギンズバーグは各地に旅し
自身のユダヤ人としてのルーツや仏教の禅の教えや
左派政治、ジャズ、危険な麻薬常用癖まで融合させた
僕は見た。僕の世代の最良の精神が狂気によって破壊され、飢え、苛立ち、裸のまま、強烈な薬を求めて夜明けに黒人街をのろのろとさまよい歩く姿を。天使の頭をしたヒップスターたちは、古代以来の天とのつながりを求めて、夜という機械にある星々の発電機(ダイナモ)と接続しようと恋い焦がれる。金もなく、ボロボロの服を着たまま、うつろな目で、深夜になっても眠りもせず、お湯の出ないアパートの超自然的な暗闇の中でタバコをふかし、都会の上を漂いながら、ジャズに耳を傾ける者たち。高架鉄道の下で脳みそを天に向かってさらし、ムハンマドの天使たちが安アパートの屋上を酔っぱらって歩いていくのを見る者たち。
発禁と法廷闘争
この詩は主にアメリカの物質主義的な生活をターゲットにしており
麻薬中毒や検閲、同性愛、スピリチュアルについての議論にも及んでいる
出版直後にわいせつだとして発禁処分になったが
法廷闘争ではアメリカ自由人権協会がギンズバーグの支援に回り
カリフォルニア州裁判所の判事は『吠える』に
「欠点を補うだけの社会的重要性がある」とし出版を認めた
おわりに
『吠える』による怒りと絶望のトーンは
ヴェトナム戦争の時代にアメリカを揺るがすことになり
社会の激変を正確に予告する作品となったそうだ
いつの時代も大きくなって傲慢になった体制に
抗っていく者たちが出てきて
時代を変え、時代を作っていっている
現代も似たような状況のような気がするので
新たな文化が生まれてくるのかな
というかもう生まれているんだろうな
今日はここまで!
最後までお読み頂きありがとうございます😃
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