249:科学 X線
木曜日は科学です😊
X線の発見
1895年
ドイツ物理学者ヴィルヘルム・レントゲンは
真空管の中を流れる電子ビームの実験をしていた
真空管は黒の厚いボール紙で覆われ
電子ビームの光を遮断しているはずだった
ところがなぜか電子ビームを放出するたびに
部屋の反対側にある蛍光紙が発光し始めた
この偶然の出来事がX線の発見の始まりだった
レントゲンが真空管の前に手を掲げてみると
放射線は手の皮膚を透過したが骨に吸収され
蛍光紙には手の骨の形がくっきりと残った
この放射線を「未知の光線」であることからX線と呼んだ
X線
X線は可視光線と同じで電磁波の一種で
X線も可視光線も光子と呼ばれる小さなエネルギーの塊で運ばれる
X線と可視光線の違いはX線の方が光子を多く持っており
そのためエネルギーも多いということにある
私たちの皮膚の柔らかい組織は小さい原子でできており
低エネルギーである可視光線を簡単に吸収する
高エネルギーのX線はそのまま通り抜けてしまうが
骨に含まれるカルシウムは金属元素であり
ほかの金属元素と同じくX線を遮断・吸収する
鉛は大きな原子でX線を完全に吸収する
そのためX線を使う科学者は
X線から身を守るために鉛製の防護エプロンを使う
装着しないと長時間X線にさらされた場合
がんになるかもしれないからだ
おわりに
20世紀初頭の政治家たちはX線装置で
透視できるのではないかと心配し
X線を法律で禁止しようとしたそうだ
当時はなんだか分からない怖い装置だったのだろう
今ではなくてはならないものですね
偶然の発見だったようですが
レントゲンが見つけるべくして見つけたんじゃないかな😂
今日はここまで!
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