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219:文学 『荒地』
火曜日は文学を学びます
『荒地』
T・S・エリオット(1888〜1965)著
20世紀の詩を代表する悪夢的な大作であり
第一次世界大戦後の西洋で生まれた恐怖・
人間疎外・幻滅のすべてが凝縮された作品
仏教とヒンドゥー教の神話・聖書・
聖アウグスティヌス・アーサー王伝説・
ダンテ・シェイクスピアなど
多くの古典への言及にあふれ
古代の信仰と儀式が
現代世界の実存の危機と
魅惑的に交差する作品となってる
「死者の埋葬」「チェスのゲーム」「火の祈り」「水のほとりの死」「雷の言ったこと」の全5部からなる
第一次世界大戦について書かれたもので
数百万人もの命が無意味に奪われたことで
ヨーロッパは動揺しこの蛮行の多くは
人間が作ったテクノロジーと機械文明によって
もたらされたのだという自覚が生まれた
世界はいきなり非人間的で宗教的に不毛の地となり
文明は自己崩壊していくかに思われた
『荒地』で著者エリオットは
これほど荒廃した土地で救いと再生は見つかるのかを投げかけた
この詩は冒頭から日照りと不毛のイメージに満ち
それに対抗する自然と人類の双方による
再生への試みが描かれる
そして『荒地』の大半を費やして
どうすれば現代世界は同様の再生を
見出すことができるかを明らかにしようとした
最終的に、わずかな望みが一見何の脈絡もなく戻ってくるが
それはかすかな望みであった
四月は残酷極まる月だ リラの花を死んだ土から生み出し 追憶に欲情をかきまぜたり 春の雨で鈍重な草根をふるい起こすのだ。(西脇順三郎訳)
有名な詩のようだ
『荒地』はアーサー王伝説と
その伝説に登場する漁夫王からの影響が強いそうだ
かつて強力な王だったが負傷して体が不自由となり
その王国も不毛の荒地となってしまった人物
円卓の騎士パーシヴァルが一連の任務を果たして
ようやく漁夫王の傷は癒え、王国は再生される
おわりに
第一次世界大戦についてほとんど知らないので
そのすさまじさが感じられる
その後の第二次世界大戦にもつながっていくので
知っていおく必要がありますね
そして大戦後の世の中は『荒地』に現わされているのかと思います
今日はここまで!
最後までお読み頂きありがとうございます😊
今日もこちらから学びました😃
スキ頂けるとうれしいです♥️