見出し画像

澤村御影『准教授・高槻彰良の推察3』

今月は小説を8冊読んだらしい。高校を卒業して以来、最多かもしれない。本を読む感覚を少しずつ取り戻しつつある。子どものころは、本を通して知らない世界を冒険している気分になっていたけれど、最近は本を通して自分について知る時間になっている気がする。自分はなにが好きで、なにが嫌いで、なにを望んでいて、なにを不快に思うか。

冬の露天風呂が好きだと、夏の昼間の露天風呂に入りながら考えていた。熱いお湯に、冷たい外気のコントラストがたまらない。でも、ぬる湯と称された源泉掛け流しの風呂(私の行きつけの温泉は、源泉の温度が少し低い)を楽しめるのは、この時期の特権だ。
紫外線や日焼けは天敵だけど、日光は大事。最近は意識しないと太陽を浴びない生活をしてしまう。朝の出勤時だけ照らされて、あとは建物にこもって、出てくるときには陽はおちている。せろとにん!!!

温泉から出て、貸してもらったゆるだぼな格好ですたすた休憩室へ。女性専用の休憩室は、照明はかなり絞られているが、片側は窓から光がさしこみ、片側は窓を背にすることにより暗い中で休めるつくりになっているのがお気に入り。前回は大量の漫画を読みながら時間を過ごしたけど、今回は懐から読みかけの小説を。

祝いと呪いのって、こんなに似てる漢字だったんだなと気付く。高槻先生が四捨五入して40代なのは信じられないし(会ったこともないのに)、深町くんはお友だちができてよかったね。すいすい読めちゃう。かなり相性がいい小説だと思う。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?