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バタバタと半年が過ぎていた

 うちの不登校児たちのことを時系列で書いていたけれど、年度末の長男の高校受験、高校入学、高校に通う日々を見守っていたら、前回の投稿から半年が過ぎてしまいました。

 本日は、その受験のお話しを。

 みなさんは、不登校中学生の卒業後の進路って、どんな風だと思いますか?
 
 学校に通ってなかったから、通信制高校でしょって、思いますか?

 まぁ、確かに、通信制高校は昔からあるし、この数年、とある通信制高校が目を引いて、そこに所属する子も増えているんだろうなぁ、と思います。

 じゃぁ、うちの子の場合はどうしたのか。

1.まず、行ける行けない、はともかく、中学卒業後の考え得る全ての選択肢(公立か私立か、全日・定時・通信・高専・就職・フリーターなど)を提示し、「これだけの道がある」ことを知ってもらう。
2.それぞれの特徴(通う時間帯、学び方、学ぶ内容など)を知ってもらう。
3.本人の進学・就職・フリーターの選択決定
4.本人の希望(通学時間と時間帯、通学手段、学び方、学ぶ内容、制服の有無など)のヒアリング。
5.その条件にあった学校をピックアップして数校提示。
6.学校見学に。

 これらを、中学2年になった頃から、小出しに、ちょっとずつ、情報の提示と相談を繰り返しました。
 たまたま、知り合いの息子さんが通っていた定時制高校の規模感、雰囲気がいいと聞いていたので、中学2年生の11月に学校見学に行ってみました。これは、本人も私も経験の無い、夜の学校の様子を見て知るため。あくまで、夜間定時制はこんな所、という一例での見学でした。

 さて、いよいよ中学3年生になり、この頃から放課後登校も、フリースクールも1人で行けるようになり(不安症で母子分離が難しかったのです)、進路選択を具体的に決めていくような時期・・・。
 本人的には条件など含め「2年の秋に見学に行った定時制でいい」と言っていたけれど、親が例えばで提示した1校しか見ない、直接出会っていないのはちょっと不安(その定時制を私も気に入っていましたが、他にもあるよ、ということを知って出会って欲しい。その上で複数から1校を選んで欲しかった)があったので、2学期始めに開催された合同説明会に2人で足を運ぶことに。
・・・・結果、数校の先生と会って話を伺ったけれど、本人が疲れてしまい帰宅。その帰路の道中「去年見たあの高校に行く」と口にしたので、進路希望は決定。

 この合同説明会での失敗は、
私は、1度で複数校の情報が得られる、と向かいましたが、
本人は、1校の学校見学だ、と思っていたこと。
情報が上手く伝わっていなかったのですね。
 一度にたくさんの情報を処理するのが苦手な長男にとっては、大変だったのかもしれない。・・・が、かといって、あちこちの学校に足繁く通うか?となればNoだろうし・・・・悩ましい。

 とりあえず、9月の段階で進路希望は決まり、11月に再度学校見学に。前年度はこんな学校がある、という軽い気持ちでしたが、今回は「この学校に通う」という気持ちで様子を見て、個別相談もして・・・。

 学科試験当日、結局学校最寄りの駅まで見送り。帰りは1人。翌日の面接試験は自宅の最寄り駅まで見送り。
 人より不安が強かったり、経験の無いことに1人で立ち向かうのは苦手だけど、成長するに従い、1度経験したら「できる、大丈夫」と思えるようになってきたかな。

 おかげさまで、無事合格し、現在県立定時制高校1年生として、時には体調不良で休むこともあるけれど、基本毎日通っています。
 
 さて、この「合格」ですが、、、、おそらく、定員割れしているので、試験と面接を受ければ「合格」するんだと思います。
 それでも、「合格」しないことには高校生になれないから、OK!
 学校も、言い方は悪いかも知れないけど、できないを前提に見てくださってるというか、、、、少人数で目も行き届き、丁寧に見てくださってる感じがします。
 ひとつひとつ小さな「できた」を積み重ねる日々。
 うちの息子にとっては、良い出会いと選択だったと思います(まだ道は始まったばかりですが)。

 今、進路選択で悩んでいる親御さんもいらっしゃると思いますが、進学であれば、親のプレッシャーや希望ではなく、本人が、自分のできること、できないこと、を理解し、高校卒業の資格を得るために、どのような学び方、通い方なら、そこにたどり着けるのか、を。
 たとえ、就職やフリーターという選択をしたとしても、後から学び直すことはできる。年を取ってから学ぶのは、若いときの学びとは比べられないくらい大変かも知れないけれど・・・・。

 どんな選択肢であっても、利点・不利点はあるはずで、親が理解した上で、隠すことなく、情報を子どもに提供できるかどうか。また、親がどれだけ情報にたどり着けるかどうかがポイントになるかと。

 ちょっと親のスキルに寄るところも大きいですが、情報を得るのは検索能力に長けた人や学校ではない進路相談会(都道府県の教育委員会主催、フリースクールやフリースペース、不登校児童の居場所事業所など・・・・)を利用するのも一つ。
 また、周りの人からのアプローチ「こんなイベントがあるよ」や「こんな学校もあるみたいよ」といった形で情報を提供していく(お互いの関係性にも寄りますが)。まぁ、今どきはSNSでしれっとシェアすれば複数の方になんとなく目にとまるようにもなるかな?

 学校から通信制のパンフレットをもらったから、通信制しか道がない、とは思わずに、他の道もあることを知ってくださいね。
 通信制が合う子もいれば、合わない子もいますから。



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