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不登校児の高校受験 (長女の場合 2)

長女の中学受験のお話はこちら

で、公立の中学に通うことになり、
入学式から1年生の間は休み休み通いました。
この「休み休み」は後々「ひどい貧血」ということがわかるのですが、初めは精神的に必要な休みだろう、と思っていました。

で、で、2年生になるころ(1年生3学期)
「疲れちゃったから学校休むね」
と宣言し、2年生はまるまる欠席。
本人曰く
「せっかく中学生になったのに、家でも、塾でも、学校でも、高校受験についていうんだもん。」
とのこと。
たしかに私としては、せっかく通ってるし、勉強してくれれば!という気持ちが表に出ていたのだろう。
 
ほんとにのんびり過ごしていました。

我が家では中学不登校だと1年生のころからなんとなく卒業後の進路についてアンケートで気持ちを聞いています。
長女にも1年生の最後あたりの学校を休み始めた頃に、聞いてみると
・全日制
・なるべく近い学校
みたいな希望があり、まー、私はそれとなく調べるわけですが・・・
私たちが暮らす県では全日制受験(公立、私立)となると、受験に必要な成績が効いてくるわけで・・・・万が一3年生でも休むとなると全日制は厳しいかもなぁ・・・と思っていました。

2年生の終わり頃、改めて
「高校どーする?」
と聞くと
「いく!3年は学校行く!」
とのことで、3年生では学校通いが復活。
貧血は薬のおかげでだいぶ楽になり、重〜い鞄を背負って、学校までの坂道を頑張って通いました。

本人はあまりどの学校という希望はなく、アンケートでどんな感じの学校がいいかを聞き、結局学校探しや選択肢の用意は私がほぼ担うことに。
・難しいけど面白そうな学校
・成績的にいけそうな学校(中3年の成績だけで受験できるところ)
といった具合に選択肢を用意し、本人は友達と学校見学に。

受験校は本人が決め、
・第一志望は難しいけど面白そうな学校
・第二志望は成績的にいけそうな学校
となりました。
試験日程も、第一志望は成績基準を満たさないためオープン試験で。
第二志望は、成績基準を満たし、書類審査だけで決まる学校。
なるべく本人の体力やプレッシャーを軽減できる方向で。

・・・がここでも一波乱。
第一志望、確かに難しく、かなりチャレンジな学校でした。
中学の担任も、「気持ちは変わりませんか?」という感じで。
試験直前、長女は
「受けても受からないなら受けなくてもいいよ。」
と勉強に身が入らず、なんなら受験しないぐらいの雰囲気。

これまでの記事でも書いてきたとおり、我が家では「子どもの気持ち」を尊重してきましたが、このときは
「結果として『その学校に行けない』だとしても、チャレンジして不合格と、受けもしなかった場合の『行けない』は違う!今はそれでいいと思うかもしれないけど、受けなかったことはいつまでも澱のように心の底に残るよ!難しいことは重々承知で志望校にしたなら、チャレンジしたらいい。チャレンジしたら受かる可能性がある。受けなければ合格の可能性すらない!」
というようなことを、普段にしてはめずらしく感情的に話したような。
(少なからず、中学受験の時も準備はしたけれど最後は受けることをせず終わってたことも影響しているかもしれません。本人には確認していませんが、中学受験の時も「受からない不安」から「受けない」を選んだのかも、と。)
 
「この話を聞いた上で、どうするか考えな!」
ということで、その日は終わりました。

で、試験当日は行きました。
模試も志望校を会場にしてきたので、一人で行くことに不安なく、家で見送り。

結果、不合格でしたが、
「まー、制服はこっち(第二志望)の方が可愛いから、いっかなー」
とは本人の談。
やりきったからこそだと思いたいし、ダメだったからという落ち込みも表には見られず。
高校生活も1年が過ぎようとする今ですが、それなりに楽しんでいるし、大学行きたい!ということで勉強を頑張っています。


中学校で不登校、成績がない、などの場合、進路に悩む方もいると思います。
我が子が通っている中学では、不登校=通信制 の紹介ばかりで・・・・
 
自分で学びが進められる子は通信制でも大丈夫だと思いますが、勉強が苦手な子などは無理なく通える方向でも検討してみていいと思います。通信制でも通いができるところとかもありますし。
無論、体力的なこと、生活時間帯のこと、なども進路選択の上ではポイントになってくると思います。
親はついつい自分の価値観や経験で選択肢を決めがちですが、受験するのも通うのも子どもなので、自分の価値観や経験とは違う道であっても歩み寄るぐらいの気持ちで、子どもの歩みを見守り、支えていけるといいのかな、と思います。
親にとっては、なかなかの修行のような時間になるかもしれませんが😅

次回は長女受験期の勉強について書いてみたいと思います。


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