雑草という名の植物はありません...1

雑草という名の植物はありません・・・

「道端にひっそりと生える雑草」、「名もなき雑草」、最近はSNSで「草」なんていう表現もありますが(使い方がちゃいますけど)、少なくとも「雑草」という名の植物はこの世にありません。
普段の生活で目にする雑草や草の全ては、当たり前ですが、ちゃんと名前が付いています。

20.315が開墾している場所にも、実に多くの雑草(いっちゃった!)が生えていて、気温が上昇しかつ日照時間が長くなるにつれて、その成長も加速してきています。

冒頭写真は「オオイヌノフグリ」です。コバルトブルーが鮮やかで、Googleフォトで「シネマ」加工すると一層映えて見えます。ふぐりとは、玉袋のことですが、犬の玉袋をじっくり観察したことがないので、似ているか似ていないかは、わかりません。ご自身で確認してみてください(笑)。
なお残念ながら、繊維が固く食用には不適です。

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↑ こちらは、食べられます!
ナデシコ科のハコベです。春の七草のひとつで、お浸しやお味噌汁の具にも使えます。食べられるとなると、一層興味がわきますね。

ハコベは帰化植物である、という意見と、いや日本古来の産物である、という意見が拮抗していて、いまだ謎になっています。20.315的には「食べられるんなら、どっちでもOK」と思ってしまいますけど・・・。

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↑ こちらはヒメオドリコソウ
シソ科なので、そう、食べられます!
野生食材専門ブログ『ガリオの地球飯』にも、ヒメオドリコソウのレシピが掲載されていて、ガリオさんは実際に食べています。

でも、おいしくないようです。毒性こそないのですが、人によってはアレルギー症状を引き起こす可能性がないとはいえず、推奨していません。残念。

ヒメオドリコソウによく似たホトケノザも、同様にシソ科植物ですが、こちらも食用には向いていません。

↓ こちらは、カラシナです。芥子菜と漢字にした方がいいかもしれません。ナノハナ(菜の花)とそっくりですが、河原や土手などに野生で生えているものは、ほぼ間違いなくカラシナです。

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ナノハナは、アブラナ科アブラナ属の食用に栽培されているものがナノハナなんであって、カラシナも同属に分類されていることから、一体どっちがどっちなのかとてもわかり辛いです。でも、専門家等によると、葉や花の付き方に違いがあるようです。とはいえ、お互いに自然交配するケースもあるとのことで、自然交配したらますます見分けがつかなくなるんちゃうか?とシロウト的には思います。

さらに、白菜やキャベツ、ブロッコリー、もっと言えば、大根や小松菜も放っておくと、この鮮やかな黄色い花を咲かせるため、花だけを見てどの野菜かを同定することは素人には無理です。絶対。

あ、でも、カラシナも立派な食用ですからご安心を。野生なので、食べるためには下ごしらえが必要です。各種レシピがYouTubeにたくさんアップされているので、関心のある方はご確認ください。

カラシナはその漢字からもわかるように、種子が辛子の原料でもあります。野生のものは相当辛いようですよ。

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↑ チューリップ。これは都内の公園です。名もなき開墾地に、こんな美しい花は、咲いていません(笑)。

※公園等に植えられるチューリップは園芸品種で、全草に毒性があるので食べることはできません!一般的にユリ科植物は毒を持つものが多いんです。

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