小1プロブレム ①
娘が小学生だった頃に 『小1プロブレム』をおこしていたクラスの授業を1週間ほど(個人的に)参観する機会がありました。
保育園や幼稚園の頃の幼さと自由さを保ったままの子達が大勢いるクラスであまりの騒がしさに「これって学級崩壊?」と思ったほど。
さすがに勝手に廊下に出たり、授業中に教室内をうろうろ歩き回ったりする子はいませんでしたが、クラスの半数以上が授業を受ける意欲を示していなかったのは確かです。
当時 先生は前2列に勉強する意欲がある子達を座らせて授業をしていました。
後ろの子達には時々注意するので精一杯の様子。
声をかけてしまうと逆に喜んでしゃべりだしてしまうので、うかつに注意するのも難しそう💧
さすがにこれだけ落ち着きのない子が多いと、ベテランの先生であっても一人でクラス全員の世話をするのは厳しいだろうと感じました。
せめて1年生の時だけは副担任の先生をつけるとか、少人数のクラス(※)にするなどの対策をしていたらいろいろ違っていたかもしれません。
(※当時は1クラスに40人近くいました)
私が目撃した頃は まだ小1プロブレム自体あまり知られていませんでしたが、現在は家庭や学校での予防策や対応方法・解決策が確立され、インターネットで検索すれば容易に情報を得られるようになっています。
もし気になることがある方は『小1プロブレム』で検索してください。
1クラスだけの問題のはずなのに、なぜ学年崩壊につながるのか。
クラス編成により、授業を受けられる姿勢ができていない子達が全クラスに散ってしまうからです。
落ち着かない子達が2年生になってすぐに授業をうけられるようになることはまずありません。
その子たちの雰囲気にクラスの子供たちが巻き込まれ、一年生の時のように落ち着かないクラスになる可能性が高いです。
中には 周囲からの働きかけでしっかりと授業を受けることができるようになっていく子もいます。ただ それは運次第であり、クラスの編成やクラスメイトによって左右されます。
残念ながら娘の学年は、ずっと小1プロブレムの影響を受け続けました。
特にいじめ問題は不登校になる子が複数人出てしまうほど深刻でした。
娘もそのうちの一人で、小学校時代のいじめ後遺症で今も苦しんでいます。防げるものなら防ぎたかったと今でも悔やむことが多いです。
もし夏休み明けてからお子さんが「学校に行きたくない」と言い出したら、焦らずしっかり耳を傾けて話を聞いてほしいのです。
もしかしたらクラスで何かが起こっているのかもしれません。
②に続きます。