村上龍「69 sixty nine」
美容室で美容師さんと本の話で盛り上がった時の話。
美「村上龍の『69』を高校の時に読んで……」
私「うわー! 私、あの話大好き!!」
美「いつ読みました?」
私「確か、高校二年」
美「僕も二年でした」
私「高校生が読むのにぴったりだよね~」
美「国語のテストの前日に読み始めちゃって、結局教科書じゃなく『69』だけ読んでテストを受けることに」
私「見つけたぞ、何を? 永遠を!」
美「それは太陽に溶ける海だ!!」
作中に出てくるランボーの詩を二人で叫ぶ始末。いやー 楽しい楽しい。
村上龍「69 sixty nine」は、1969年の長崎県佐世保市が舞台の物語。主人公の高校生は青春の無駄エネルギーを無駄に爆発させながら、学生運動的なことをやったり、停学くらったり、お祭りを企画したり、ニワトリを山に放ったり、とにかく小気味良く話が進んでゆく。
美容師さんは「69」に影響を受けまくり、非常に反抗的な生徒になったとか。私は「69」が好き過ぎて、他の村上龍作品が読めなくなりました。「69」がダントツで面白いんだもん。
龍と春樹の区別がつかない人も、とりあえず「69」を読んでくれ!! ギャグ漫画を読むような軽い気持ちで。それでもしっかりと心に残る。
「誰に何を言われようと、絶対楽しく自由に生きてやるんだ!!」
と決意しちゃうこと請け合い。
本当にステキな作品です。