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思想の科学研究会 春の公開シンポジウムのお知らせ

思想の科学研究会では、春の公開シンポジウムを開催します。

統一された世界を夢見て、ユートピア、そして宗教

――― 断層を、乗り越える思想は汲み取れたのだろうか ―――
体験を経験とする、経験を体験にする 第四回
<講師> クリントン・ゴダール    <司会> 本間伸一郎

◇日時:2024年4月20日( 土) 午後14時~16時(13時40分開場)
◇場所:杉並区産業商工会館  ( 東京都杉並区阿佐谷南3丁目2番19号)
*会場・資料費: 一般1000円(会場参加)/ 研究会員無料
ZOOM参加希望者は、研究会の事務局までお問い合わせください。
問合せ先:思想の科学研究会  E-mail: jimu@shisounokagaku.org

【アクセス】・JR 中央線「阿佐ケ谷駅」(南口)徒歩5 分
   ・東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ケ谷駅」徒歩3 分




統一された世界を夢見て、ユートピア、そして宗教

――― 断層を、乗り越える思想は汲み取れたのだろうか ―――
<講師> クリントン・ゴダール    <司会> 本間伸一郎
 私たちが生きる場所には、様々な社会や共同体が交わっている。それらは、宗教、哲学、社会思想といった形にも現れるような、それぞれの考え方でまとめられている。

 幕末・明治における西洋との接触によって、この国には様々な思想・文化が流れ込んできた。その代
表的なものが、科学であり、キリスト教、そして民族・国家に関する思想であった。外来の思想の流入
は、それまでの学問のフレームを初めてとして、技術の扱い方や、宗教に対する考えかたを大きくゆさぶり、国際社会との交わりの進展とともに、倫理や道徳、そして社会や国家に対する考え方をも大きく変えていった。
 お招きしたクリントン・ゴダール氏は、その著作『ダーウィン、仏教、神』で進化論の受容の観点から近代化を歩む日本の社会思想の変遷を検証した。現在、戦前の日本の社会、国家の理想を考えるユートピア、世界統一思想を、宗教との関係において考察しており、今回は、佐藤鉄太郎や石原莞爾等の思想を取り上げ、ユートピアを目指す国家経営の思想と宗教、特に日蓮主義について話していただきます。
 ゴダール氏のお話を手がかりに諸宗教、科学と国家運営の思想の関わりについて皆さんと考えてみたいと思います。

クリントン・ゴダール(G. Clinton Godart)
1976 年オランダ生まれ。
大阪外国語大学言語社会研究科日本語日本文化修士課程修了、
シカゴ大学大学院歴史学専攻博士課程修了。
南カリフォルニア大学歴史学部助教、
北海道大学現代日本学プログラム講師を経て、現在、東北大学大学院国際文化研究科
准教授。
専攻は日本近代思想史・宗教史。
著書:『ダーウィン、仏教、神』(人文書院)

ほんのしょうかいで取り上げた『ダーウィン、仏教、神』のページを添付しておきます。





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