阿佐ヶ谷書楽【この町で生まれ、この町で育ち、この町で暮らし、この町で死ぬ】
阿佐ヶ谷の南口にある書楽という本屋が閉店になるという衝撃的なニュースが杉並区を走りました。
阿佐ヶ谷は文士村という歴史があるのですが、書楽が閉鎖すると、新刊本の書店がなくなってしまします。かつては、駅につながる商業スペースにも本屋がありましたし、南阿佐ヶ谷の書原、僕がよく本を注文していた青地書店、それ以外にも、通りにひとつづつくらいの本屋がありました。
確かに最近は、アマゾンをはじめとするネットでの本を買うのが便利になっています。古書を探せるのが、強力なメリットであることは確かです。
ネットでのショッピングは、まず、自分の選択が先にあり、予期せぬ気づきを導き出すことは少ないと思います。
本棚の間をそぞろ歩きしながらの気づき、出会い、そういうものは、やはりかけがえのない時だと思います。
AI、メタバースと言われますが、そのような世界を認めている自分達がまずいると思います。阿佐ヶ谷の書楽は経営者が変わって、書店としては続くことになりました。
ほっとはするのですが、細い可能性が残っただけでしょう。自分が大切にしたい風景は、努力することで残る可能性が現れるのでしょう。
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