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アラビア食器『カレワラ』の陶板☆フィンランドヴィンテージ

じわじわと良さがわかる飾り絵。
20センチ四方の丸みのあるブルーの焼き物上に、
濃淡のあるブラウンやホワイトで描かれた世界。
落ち着いた色味なので華美な印象はありませんが。
名作がそうであるように、
ずっと眺めていても飽きることのない
奥深さを感じます。

『カレワラ』の陶板は
1976年から1999年まで毎年制作された
24枚のイヤープレート。
カレワラ(Kalevara)というのは
フィンランド語で書かれた
神話のような壮大な叙事詩のことで、
フィンランドの人々にとって大切なもの
だそうです。
国家独立運動の際など、
国民や芸術家にとても大きな影響を与えてきた
文学作品だと言われています。

作画はライヤ・ウォシッキネン
(Raija Uosikkinen 1923-2004)。
フルーツ柄の『ポモナ』などの代表作があり、
カレワラのイヤープレートにも
独特の温かみのある世界観を感じます。
人物の表情はユニークに。
鳥、花、星、水、木々の自然描写は
とても愛らしいです。
プレートの裏に説明書きもありますが
眺めていると
一体どんな話なのか気になってきますね。
プレートに本を添えて贈り物とされても
喜ばれるかもしれません。


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