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《レビュー》『誰にでもいい顔をしてしまう人 嫌われたくない症候群(加藤諦三著 PHP新書)』


昨日書いた職場の後輩の出来事。そちらに関して結局私は振り回されてしまっている。こちらに関しては私の発達課題だと思っていたので,何とか出来ないものかと思っていた。先日,オーディオブックをインストールしたので,1日中のスキマ時間に流して読了(聴了)した。

『誰にでもいい顔をしてしまう人 嫌われたくない症候群(加藤諦三著 PHP新書)』こちらの本は,ブックオフで100円で購入したような気がするが,どうしても頭の中に入ってこなかった。集中して読書が出来ていなかったんだと思う。そして,今回一度全ての内容を頭に入れることが出来た。


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○楽しいこと ✕嬉しいこと

こちらに関しての解釈が印象の残ったので書いておきたい。私は,人に喜ばれること,そして喜んでくれた時に嬉しさを感じるし,そちらから達成感を得ていた。それはそれで良いとは思うのだが,ACの私にとってはこれでは喜んでくれなかった時に自分を責めることになると知った。そして実際そうだった。

楽しいことを探して行動する。そうすると結果は「成功しなければならない」から「成功することに越したことはない」と楽しめる方に気持ちをシフトすることが出来る。これは私が佐々木先生(公認心理師,カウンセラー)から教わっていることである。

一人ぼっちになる覚悟

ACには,好かれたい願望があるらしい。なので,お世辞にも喜んでしまう。結果として,おだてられて利用されてしまう。これはここ数週間に集中して起こったことであり,私にドンピシャのことだと思った。

こちらに関しての秘策としては「何となく不快感のある人からは離れる」「離れる為のエネルギーを持っておく」そうしないとズルする人の餌食になってしまう。どうして嫌われるのが怖いのか。どこかで寂しい思いがあるから。でも騙されないで欲しい。もともと私は強いのだと言うことを信じる。

心の砦

キーワード「自己実現」「闘うこと」

相手の言いなりにならないで自己主張すること。気がついたら良くなっている。心が落ち着いていれば勝ちなのだ。善良では生きていけない。病気になって短命になってしまう。

捨てる覚悟,決断

決断できない弱さにつけ込んでくる。長期的なことを考えて「もういい」と切れる関係は切ってしまう。自分の脳力に従って生きる。「出来ないものは出来ない」

対決する。人間関係を整理する。自分の中で長期的なプランで優先順位をつけておく。「いかに変な人を置かないか」心に引っかかりのある人とは別れる。恨まれても困ることはない。

「いい人には変な人が集まる」他人を利用しようとする人。ズルい人に舐められる。本当の自分で認めて貰える人を選ぼう。利用されることと認めて貰えることとは違う。脅されていなかったか。

人間関係を整理する

飛べない鳥。相手に怒られることを恐れる。ご馳走する(奢る)人は自信が無いから。「たくさん友達がいる」と言っている人ほどいない。八方美人。安売りは逆効果。ズルい人とのトラブルが始まる。


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感想

まさに私の心を見透かしたような本だった。私は「NOを言えない子」だったし,それが正しいのかと思いこんでいた。小学校の頃(少年野球)から先輩には逆らうことが出来なかったし,逆らっている子が逆襲されても,「逆らったから仕方ない,学習すれば良いのに」と思い込んでいた。ただ,思い返すと逆らった子は強い自我を持っていたんだなと思う。

私は,それをしないで大人になっているので,自己主張というものが苦手である。ここ10年ほど佐々木先生からアサーション・トレーニングを教えて頂いて,1人で外食したり,こういったHSP交流会の会場を手配したり主催をしたり,自己主張は当時よりは出来るようになった。

ただ,今の職場ではまだまだ利用されやすい立場の社員になっている。その事で自分を責めたくなることも多々あるので,間違いなく職場では良い子になってしまっている。どうしても背後に「見捨てられ不安」があるためである。この本では掘り下げてみて「見捨てられた先には何が待っているかというと,思い浮かばないし,実際に何も出てこない」とおっしゃっている。

ここの部分に関しては,まだ腑には落ちなかったが,何となく言おうとしていることは分かる。先日,エレイン・N・アーロン博士のHSPに関しての本を読んでいたが(後日レビューを書く予定),《自尊心》という部分を育てる必要性のようなことが書かれていて,それが育っていない時は,加藤諦三先生のおっしゃっている人を引き寄せてしまっているような気がする。この部分がシンクロしているように思う。

終わりに

さて,今日はHSP福島交流会。この本の情報を頭に入れて臨む初めての交流会。勿論参加者さんの為の交流会なので,こちらに関しては喜んで貰えるような交流会とは思っているのだが,私の中でだけは私が楽しめるような会を少し意識しても良いのでは無いかと思っている。

そして,日常生活では「良い子」を止めるようなトレーニングを続けて,このAC呪縛から脱出したいと思う。

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