読書_次のテクノロジーで世界はどう変わるのか(山本康正)
感想
著者の経歴にまつわるエピソードが面白かったです。
ただ、読んだのが2024年だったこともあり陳腐化している情報もあり、体躯な内容もいくつかあったのと、著者の思想が強く反映されている内容(日本もデータ収集を加速させなければならない、Google最強説、トライアングルについていけない人は淘汰されるetc)が苦手でしたので、★3つで記録します。
テクノロジーの歴史を知りたい方にはお勧めします。
概要
AI, 5G, クラウドで未来がどのように発展していきそうかとそれらの歴史について解説。
今後はハードではなくソフトの世界であり、データ大量保有企業が勝者となる。そういう意味では、倫理感やプライバシーの無い中国のような国が防犯カメラなどを大量設置してデータ収集を加速させることで勝者の道に踏み込める。
また、ハード時代は莫大な初期投資が必要だったが、ソフト時代は小さくスタートでき失敗もできる世界となった。そのため急速な競争と成長が繰り広げられる。将来の行動経済学までもが変容するだろう。
現在では、アカデミック人材も膨大なデータと予算があるFAANG+M(Facebook, Apple, Amazon, Netflix, Google, Microsoft)のような企業に囲い込まれている。
下記、読書メモ
完全対称性になるには、すべての人の頭がクラウドでつながる必要がある。
ブリッジ(テクノロジー×既存専門分野(ex:金融, ヘルスケアetc))できる人間しか生き残らない。
ポケモンゴーは、Googleのエイプリルフール企画から始まった。同じビルにポケモン社があったことも大きい。物理的距離は何だかんだ大事。
著者がGoogle出身なため、全体通してGoogle贔屓に感じた。GAFAMのなかでもGoogle最強かは今後要ウォッチ。
2019年の本なので情報が少し古い。本の中の未来予想は合っていたり外れていたりまちまち。(電動キックボードは予想より進んでいて、自動運転車普及は予想より遥かに遅れている)
テクノロジー(特に生成AI)について学ばなければならない。今の職種・業界にいる限りは生成AIでブリッジできる人間にならねばならない。
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