読書_腎臓が寿命を決める(黒尾誠)
感想
読んでよかったです。健康や添加物などに興味がある人には薦めたい1冊です。
腎臓の重要性は勝間さんがよくおっしゃっているので、何となく知っていました。ただ、どういった過程を踏んで腎臓が痛んでいくのかや、現時点でどこまで研究が進み予防法・治療法は今後発展していくのか、自分たちの日常生活で何ができるのか、はよく分かっていませんでした。そういった漠然とした疑問がすべてクリアになった1冊です。
医学的観点での予防法はあるにはありますが、保険適用外なためやはり食生活や運動習慣を改善する必要がありそうです。添加物を極力避ける(特にハムやソーセージ)・運動習慣をつけるためにウォーキング・水中ウォーキングをする、の2つを目標に今年の残りを過ごしてみようと思います。
概要
腎臓が体においてどういった役割を果たすのか、機能不良になるとどうなるのか。腎臓の健康を長く保つには、添加物からのリン摂取を極力避け、運動を習慣化することで骨からリンが溶け出すことを防ごう。
現在は慢性腎不全予防に、保険適用される検査も薬もないので日常生活を気を付けよう。
下記、読書メモ
リンは老化や病気、寿命の原因。リンをうまく排出できる動物ほど寿命が長い。
老廃物・体に不要なものを出すことが健康に置いては重要。取り過ぎたものを出すのが重要。出す力が大切。それをやるのが腎臓。
糖分、塩分、脂肪分よりもリンのとりすぎは怖い。リンはカルシムと結合して骨や細胞膜を作る(リン酸カルシウム)。普通の食事で充分とれる。添加物には多く含まれている。
ネフロンが血液を濾過して綺麗にしてる。ネフロンがなくなったら透析や移植になる。慢性腎不全になると心肥大や骨粗鬆症などなど様々な不調が生じる。
リン本体が悪いのではなく、リン酸カルシウムになった後でCPPによって析出(骨以外のところで固まる)するのがダメ。
fgf23が出す警告を見逃さないことが、人工透析回避の道。fgf23の値を見ると良い。53を超えると黄色信号。ただ、検査は保険が効かない。40歳を超えると黄信号の人はかなり増える。
保険適用で出来ることはないため、食事療法しかない
リンは老化加速物質。シラス、ししゃも、プロセスチーズ、たらこ、いくら、豚レバー、そば、納豆、牛乳はリン含有量が多い。ただ、体内への吸収率を加味する必要がある。肉や乳製品などは吸収されやすく、植物由来の有機リンは吸収されにくい。特に、大豆は人の身体にはまったく吸収されない。なぜなら、大豆の有機リンはフィチン酸であり、フィチン酸は大腸で吸収できないから。豆腐や油揚げ、豆乳は食べて良い!
リン制限すると、すなわち、タンパク質制限となる。大豆タンパクは摂取すべし。赤身肉はリン含有量も吸収率も高いので要注意。牛乳もカルシウムと同じくらいリンも多い。そもそも成長が止まった大人に乳製品はあまり必要ない。プロセスチーズはそもそもリンがおおいが、無機リンが添加物として加わっていたりするのでより注意。食べるならナチュラルチーズのほうがマシ。食べるイワシや魚卵なども多いが、毎日バクバク食べる物じゃないのでそこまで気にしなくて良い。ナッツ類も多いが、植物性なので吸収率はそこまで高くないのでそこまで避けなくて良い。
添加物にリンは多い。かんすい、香料、pH調整剤などは、リンと付かないがリンが含まれている。
運動することで骨からリンが溶け出すことを防ぐ必要あり。
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