人生初体験 ~備忘録~
46年生きてきて、24年の仕事人生で私にとっては「初体験」があったので備忘録を兼ねて書き残します。
≪ファーストアプローチ~当日まで≫
2020年5月に設立した法人のホームページを2021年1月5日に公開、翌週の14日(木)に都内の某企業、男性営業(恐らく20代、Mさんとします)、Web広告企業(?)からの電話があり、結論は翌週20日(水)10時に会う約束をしました。
2度目の緊急事態宣言の真っ最中、都内からの来訪に心配はありましたが…
聞いたところによれば公開したばかりのホームページを検索からたどり着き、私のSNSも確認して名前が珍しいことや、会社の理念に共感したので自社のサービスでお役に立ちたいとのこと。まずは自社サイトに無料でインタビュー記事を掲載し、自社の告知(有料サービス)もさせて欲しいとの趣旨です。
電話を切った後30分もせず、ホームページの問い合わせフォームにも同様の内容でMさんから連絡があり、こういった方法でのフォームの活用、確認もあるのだと勉強になりました。Mさん自身の自己紹介ページのURLも添付されていて顔も確認、電話の時点で営業の印象は「ちょっとガサツだけど熱意は感じる」気がしました。
前日(19日)の夕方、再びMさんから連絡があり、翌日の約束の確認電話でした。(時間変更や日程変更、キャンセルとも予想しましたが)
まずは最初の違和感。2度目の連絡でしたがなぜかガツガツ感が否めず。10時の約束を10時30分と言ったこと、こちらの勘違いもあるかもと再確認したが、やはり20日(水)10時でした。
当日、私は約束の10分前に到着。都内から見知らぬ土地に来るとのことでしたので、場所は大丈夫かなと思いながらも前日に番地まで確認していたので、ネットで事前調査はしていたでしょう。
10時を過ぎましたが何も連絡なし、やっぱり時間を勘違いしたのかと…
10時半を過ぎても音沙汰なく、11時を過ぎて次の予定があったので退散。その日も、次の日もその翌日(22日)も何もMさんからの連絡は一切ありませんでした。
そう。人生で初めて、約束をすっぽかされるという経験。しかも相手から会いたいと言ってきたにも関わらずです。経験ありますか??
≪さて、どうしたもんか≫
このまま放置でも良かったのですが、何故か心にモヤモヤが残りました。怒りを忘れて呆れた、一言何か文句でも言ってやりたい。いや、Mさんの身に何かあったのかもしれない、新型コロナ感染か?事故だったりどうしても連絡が出来ない事情があったのかもしれない、それを確認しなくていいのか?
人材育成をビジネスにしている以上、今回の事例は貴重な一例であり、本人の再発防止策を聞き出すこと、理由から原因追求をするチャンスなのではないか、と
22日(金)16:30、Mさんの携帯に連絡。出ないが1時間後、折り返しの電話がありました。
まずはこちらの社名と名前を名乗りましたが、いまいちピンときていない様子。(おいおい)改めて20日に約束をしていたことを伝えると、しばらく無言。何やら手帳かスケジュールを確認している、きっと頭が真っ白になったのでしょう。
何があったのか、なぜ連絡すらもできなかったのか、どうしてそういう事態になったのか、傾聴スキルと関心をもって冷静に聞き出しました。
Mさん曰く、
宇都宮駅に9時45分着の新幹線を乗り過ごし、在来線も考えたが次の新幹線に乗車、到着したのは10時35分だった。次の約束が13時半に日光市だったので、そのまま電車でさらに移動した。約束に遅れたことを後ろめたく思い、連絡もできずにいた。タクシーで向かって会ってお詫びをしようと思いながら、そのまま失念していた。
原因は自分の落ち度であり、今までにない失態、本当に申し訳ありません…と。
Web広告の会社とは業務委託契約、成功報酬の完全フルコミッションのようです。
私はMさんの上司でもなく、雇用主でもないのでこれ以上関わるのは時間の無駄。今後会う気にもならないし、もう会うこともないでしょう。残念で仕方ないし、ビジネスマンとして最低の行為です。
最後に「二度と同じことのないように、精進します」とMさん、「勝手にどうぞ」と電話を切ったのは言うまでもありません。
≪ここからが学び≫
さて今回の一件で学んだこと、気付いたことを整理したいと思います。
まず第一に、初対面の違和感(直観)は信じて良いということ。それはきっと何かのサインであり、不穏な予兆かもしれないから。
次に何かトラブルに見舞われても、しっかりとしたリカバリーがあれば例え人間関係、信頼関係がなくてもフォローすることが可能。そこには人間性、つまり今回のケースでいえば「誠実さ、素直さ」が必須だったこと。
私だったらどうするか。例え充電切れで電話が出来なかったとしても、待ち合わせ場所に向かいます。会えなかったとしても名刺を置いてくるなど、来たという足跡を残すことは出来ますから。
最後に、こういった人材を採用、気付きながらも雇用し続けててしまうと企業経営は大変危険だということです。ふとした何かのきっかけで人は本人や周りが気づくことなく、簡単に価値観が変わります。
お金に対しても、仕事に対しても、周りとのコミュニケーションを崩壊、自己や他人の健康すら脅かす存在になる恐れ、可能性もあるでしょう。
一切の関りを断つことをお勧めします。
皆様が経営者(事業主・雇用主)だったら尚更です。一見、残酷なようですが将来最適、全体最適で考えるときっと判断は間違ってなかったと実感できるはずです。
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