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文学天才の孫と孫が衝突した、あのとき
私はひとつのことを延々悶々と考え続ける性格です。そのせいで慢性ノイローゼ。
津波といえばこんなイメージですが…
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これは海岸近くでの現象で、海洋を津波のエネルギーが移動、それも高速移動しているときは、海面はあまり上昇しません。船舶がそこにいても、海面上昇をほとんど感じないのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1697064663684-OMVKZnNXah.png)
海岸に近づく、つまり水深がどんどん浅くなるとともに、津波のエネルギーはこんな風に縦方向に現れるわけです。横方向への移動速度は乗用車の緩い走り(時速36km)までスローダウンする一方、この絵にあるように波はむしろ縦方向に盛り上がります。
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これ、どういうことかわかるかな? 水深5000mある深い海洋を、津波が移動(ジェット機なみの時速800km!)しているときは、海面はほとんど変化しないため、もしそこに船がいても、海面上昇はほぼ体感しないのです。
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歴史ってたいていこういうものです。何か大事件が起きて、そして過去を振り返ってみて、あああのときの1メートルほどの海面上昇が、津波のエネルギー移動だったんだ!と気づくのです。
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いつぞやの夏目房之介教授&院生&留学生たちとの質疑応答で、話がかみ合わなくて少々閉口した、あの経験を、こうして津波のイメージで振り返ると、うまく説明できるなーって、前から思っていました。しかし視覚化はこれまで行ってこなかったように思うので、今回やっておきます。
1960年に、日本のとある文房具メーカー(メーカーといっても零細企業でしたが)が、当時ディズニー日本支社が日本市場で押し通していた、アメリカでの商品化ライセンス契約書のひな形をたまたま手にする機会があって、英文で書いてあるのを見て「なんて書いてあるんだろう」と好奇心がわいて、日本語訳を作ってみて、商品化ライセンスの考え方を知った…そういう話を彼らにしたところ、後で質疑応答の際に、とんちんかんな質問が続いて困ってしまったのです。
詳細はこれまで何度も語ったのでここでは省きますが、要は彼らは、津波が海洋を高速移動しているとき、船舶はそれを感知していたのですよね?と私に問いただしてきたのです。「感知なんてするわけないじゃない」と私が答えたら「それは矛盾だ」と真顔&不思議顔で聴きかえされて閉口しました。プロフェッサー夏目が輪をかけて頓珍漢なことを演説しだしたので、さらに閉口して「今の彼のおしゃべり、すべて頭から消してください」「そんな与太話はNHKのまんが夜話でやってください、学生にインチキ語っちゃだめです」と黙らせたわけですが。
私の頭ではほとんど一瞬でイメージできることが、世の中の、それも権威ある学者とされる方&その教え子たちには、まるで私が矛盾したことを語り倒しているかのようにしか思えなかった(らしい)という、この不可解&不条理な現象について、今も悶々と考えています。
小学校の理科知識ですぐイメージできることが、彼らにはさっぱりできなくて、見当違いの質問しか返ってこなかったのは、今なお私には不可解なことです。
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追記:付け加えると、この悶々から、あるグローバルな理論が生まれてくるのではと予感しているのですが、それにふさわしい発表の場も、理解者も、そもそも議論の相手さえ、今の私には見当たらないでいます。
追記2:房さまのまんが研究・まんが史観は「キャラクター」を公理に置いたもののようですが、私はそれを公理とは考えていません。私がイメージしているのは非ユークリッド幾何学ですので、彼の戴く平行線公理を根拠には置いていないのです。