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Local Book Store Kita.でのこと③

思いついた時に出向かないと、新鮮味がなくなるかも、と勝手に考えているから、今回もちょっと夏だし、毛色の違う本を並べてみたくなったのだ。
そんな気軽な感じで出かけたローカルブックストアーキタ、スタッフさんに声をかけてゆるゆると作業をしていたのだ。

そこにとあるスタッフさんが近づいてきたので、先日売れましたよね~当事者の本、と声を掛けたら話し出した。その時のこと。
それは月に2回来るコーヒー店、その時に立ち寄るお客様のひとりが、随分と長い時間私の棚の前に立ち止まっていたらしい。そして、こういう本探していたんですよ、と言いつつ買っていったのだと。
多分次回の棚シャッフル時に本のスリップにメモも残されているだろうけれど、その言葉にとても嬉しくなったのだ。
そっか、一冊の本でつながるってこういうことなんだなと。
購入していった方には何らかの想いや悩みや疑問があったのかもしれない、それに応えてもらえそうな本が、なかなか見つかっていなかったのかもしれない。そして発見!してくれたのだ、私の棚から。
私にとっては、結構有名な著者であり本だと思っていたのだけれど、日常そこにフォーカスして暮らしていないと、見つからないものってあるのだな…と。それは私自身にも言えることで、音楽関係なんて時折チェックする程度では全く五里霧中になることも多いのだが。
そうか、認知症という世界も、それに今まで関わってこなかった人にとっては、なかなか発見できないことがあるのかもしれないと。

いつものメンバー、いつもの場所、いつもの時間、で考えたり話したり聴いたりしていることだけが、世界じゃない、当たり前のことに気づかされた。
ではこの先どうしましょう…、まずはこの場所で、年内に一度は認知症のことについて語り合える場を作りたいなと。
あっ、その前には1日店長って課題もあることを思い出した。

何はともあれ、行くたびに新しい発見や出会いがあるこの場は、私にとって結構重要な場になりつつある。
関内界隈にお仕事している人、横浜エリアが近い人、神奈川に隣接している人々、ぜひ一度立ち寄ってほしい場所だ。

追伸、今回表に出している数冊は、姫川玲子シリーズ以外については読了できなかった本もしくは読了はしてけれど「はて?」と思った本だ、私の間の抜けたコメントで売れるのか残るのか、ちょっと気になっている。


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