生き物と暮らすことは、楽しいことだけじゃない。【メダカ日記】
ドタバタメダカ日記を投稿した後、残念ながら相次いでメダカがお空へ旅立っていきました。
ほんとうに、不甲斐ない飼い主で申し訳ない。今回はほぼお通夜回です。
▼アンダイン
あれだけ元気だったアンダインが、彼の誕生日に容態が急変しました。
一度は水カビ病?にかかり、危ない状態でしたが塩浴で復活したアンダイン。
しばらくは元気にお話したり、ご飯を食べたり、こちらに近づいてくるといった愛らしい姿を見せていました。
それが先日の夕飯の時、急に苦しみだし、最初はご飯をつまらせたのかと思いましたが、どうやら様子がおかしく…ヒレが閉じてしまっていて、呼吸も荒く、肌も荒れていて、無能なわたしたちはただただ塩浴させるしかありませんでした。
もう今回はだめかもしれない。そう思い眠りにつきました。
翌朝、いつもなら近づいてくるのに、水槽のすみっこでじっとしています。
両方のヒレが、動いていません。
ハッとなり、急いで手をかざすといじらしくもこちらによろよろと泳いでくるアンダイン。
こちらをじっと見つめ、なにかを訴えています。
これは、お別れの合図だな。
本能が、そう悟りました。
しばらくの間アンダインとお話し、これが最後になると思ってじっと眺めていました。
しばしの間見つめ合っていましたが、アンダインは満足したようにそっぽを向いたので、しぶしぶ仕事に戻るわたし。
洗濯が終わったので様子を見に行くと、もう動かないアンダインの姿がそこにはありました。
頑張ったね。ありがとうね。
初めての飼育でうまくいかないこともあったけど、最後までおおきにね。
人生ではじめてお迎えしたメダカで、最初はそんなに興味もなく、冬季は闇落ちしていたので全然手をかけてあげられていませんでした。(その間、彼がお世話をしていました。)
それでも近寄ると、ヒレをひらひらと動かし、口をパクパクさせてこちらになにかを話していました。
ようやく、愛情が芽生えてきたさなかのこと。
看病をしたことも、掃除をしているスポイトをいつもつついてきたことも、つい最近のことでした。
たかが小魚一匹。
でも、愛情深い一匹でした。
パイロットフィッシュとして、さまざまな環境で頑張ってくれたアンダイン。
アンダインのおかげで、少しは飼育の知識が身についたよ。
アンダイン、わたしたちのところに来てくれてありがとう。
たくさんの学びと、癒やしをありがとう。
どうか、安らかに眠ってね。
▼黒豆メダカの一匹
黒豆メダカなのに、白くてパンダみたいだね、と言っていた子が、突然瀕死になっていました。
ついさっきまで、元気にエサを食べていたのに…。
エサの食いつきや泳ぎも悪くなく、予兆がぜんぜん見られなかったので、手の打ちようがありませんでした。
水面にいたのでなにかおかしいと思って見ていましたが、左右にぐらつきながら泳ぎだし、これはもうだめだと思いました。
塩浴したところで火に油を注ぐだけな気がして、そのまま見守ることに。
仲間たちにつつかれながら、水流に流されながら、静かに息を引き取っていきました。
▼黒豆メダカのあずき
ある朝起きると、あずきの様子が変でした。
ぼーっと水中を漂い、ヒレも少し閉じ、エサの食いつきもあまり良くなかったので、隔離して塩浴を試みることにしました。
ですが、どんどん弱っていくばかり。
翌朝には、動かなくなったあずきが水槽の底にいました。
少し回復したような素振りを見せていましたが、わたしたちを心配させまいとしたのか、それとも敵(わたしたち)に弱さを見せないようにしたのか…。
メダカの心はわかりませんが、静かに息を引き取っていました。
●原因がわからない
なぜ亡くなったのか。その原因がわからないのが問題です。
病気ではなさそうなので、水質チェックをしてみようかな。
水換えも、もう少しこまめにやったほうがいいのかな、とか、外出時は締め切ってしまうので、その温度差がいけなかったのかな、とかいろいろ考えますが、やっぱりわからないのです。
多分、アンダインは寿命なような気がしますが…。あずきは、ガリガリだったので餓死なのかな、とも。パンダちゃんはいまいち原因がわかりません。
病気ではなさそうなので、水換えをしながらしばらく様子を見てみようと思います。
■とりあえず新入りがきた
寂しくなった水槽に新たな仲間をお迎えしようと思っていましたが、夏の予定でした。
ですが、先日伺ったメダカ屋さんが、メダカすくいの催し物をやるそうなので、お邪魔することに。
そして、この子たちがうちに来てくれました。長旅だったけど、がんばってくれてありがとう。
1匹は旅立ってしまいましたが、他のみんなは元気元気。
大所帯になりました。
■針子はいまのところ元気です!!
一人ぼっちの針子ですが、だいぶメダカらしくなってきました。
ここまでくると、もう稚魚でしょうか。
まだ、メイン水槽に入れるほどのサイズではないので、一人部屋で優雅に泳いでいます。
今は亡きあずきの容姿を受け継いでいて、胸がチクリとなることも。
あずきの分まで、がんばって育てるね。
●まとまらないまとめ
という感じで、あいかわらず入れ替わりは激しいですが、亡くなってしまうことは毎度ながら悲しいです。
小さな生き物、水の生き物で種別も違うので、わからないことだらけな中、なすすべなく空に旅立ってしまうことほど、心苦しいことはありません。
改良種は少し飼育が難しいのかな…とも思っているので、今後追加する場合は強めの個体(白メダカとか)を積極的にお迎えしたいと思います。
また、メダカすくいについても賛否両論あると思います。
きっと、大きくなりすぎた=死期が近いメダカや、色・柄・体付きが悪いといった選別漏れの子たちがたくさん水槽の中に入っていました。
「売り物にならない」とされた子たちです。お店の外には、選別漏れでほぼ放置状態の子たちもいました。
人の手で改良されて、生み出されて、体格が悪かったり色の出が悪かったら弾かれる。そう思うと、仕方のないことながら心がきゅっと苦しくなりました。
確かに、息を飲むほど美しいメダカもいます。とても高い値段が振り当てられた。
でも、同じ種類のメダカでも、美しくなければ数百円なのです。
(※メダカ屋さんは美しいメダカを売るのが商売なので、批判をしているわけではありません。)
エゴかもしれませんが、わたしにとってはどの子もかわいい同じメダカです。だから、この子たちをお迎えできてよかった、と思います。
そして、怖い思いをさせてごめんね、とも。
うちに来たからには、絶対幸せになってほしい。飼育初心者で至らない部分もあるとは思いますが、全力でメダカたちのお世話をしていきたいと思います。