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作業療法士がコンテンツを手段にするということ
実は、作業療法士の他に様々な経験があるんです。
音楽関係やアクセサリー関係、水商売をしていた時期もあります。
紆余曲折を経て、作業療法士の世界に舞い戻ってきた…というのもあるのですが、あの時期に得た経験は巡り巡って臨床…もしくは誰か困っている人の役に立つのでは?なんても思っています。
今回は、今後の自分のキャリアを展開する目的もあるので、少しまとめていみます。
作業療法士が考える“コンテンツ”とは?
作業療法士として働いていると、クライアントの生活や環境に関わるさまざまな課題に向き合います。その中で、いかにして行動を促し、生活の質を向上させるかが重要なテーマになるんですよね。
この課題を解決する手段として、「コンテンツ」の活用に注目しています。
コンテンツって?
ここで言う「コンテンツ」とは、人々に情報や体験を届けるためのあらゆる形態を指します。例でいえば、動画やブログ、SNS投稿、パンフレット資料、アプリなど…様々なものがあげられます。
特に、行動変容や環境調整を目的としたコンテンツは、作業療法士の専門知識と相性が良いと思うんです。
たとえば、環境改善のためのヒントを動画で提供したり、リハビリプログラムをアプリ化したりすることで、従来の対面型セッションでは難しかった領域にアプローチできるかもしれませんね。
このように、作業療法士が「コンテンツ」を活用することで、より広範囲にわたる支援が可能になり、従来の枠を超えた新しい可能性が開けます。
作業療法士の業務のなかに「環境設定」ってありますが、それをもう少し進めたイメージでいます。
作業療法士がコンテンツを手段とする意義
作業療法士がクライアント支援のためにコンテンツを活用することには、次のような意義がるんじゃないかな?って思います。
1) 行動変容の促進
行動変容は、作業療法の大きな目標のひとつです。しかし、行動を変えるのは簡単ではないんですよね。そこで、視覚的で親しみやすいコンテンツを活用することで、クライアントの理解を深め、行動を後押しすることができます。
たとえば、短い動画で正しい動作や姿勢を紹介したり、ポジティブな変化を共有することで、モチベーションを高めることができます。
2) 生活環境のデザイン
作業療法では、クライアントの生活環境を整えることが重要です。コンテンツを使えば、簡単なチェックリストやガイドブックを作成し、クライアントが自分の環境を改善する方法を具体的に示すことが可能になります。
3) スケーラビリティ
作業療法士の支援は通常1対1で行われますが、コンテンツを活用することで、より多くの人々に同時に支援を提供できます。パンフレットだったら配布すればよいですし、現代ではオンラインやSNSでの情報発信を通じて、地理的制約を超えた支援だって可能になります。
コンテンツを用いた実践例
ちょっとまだ机上の空論はありますが、このコンテンツを用いてはどんなことができるのか?を考えてみました。
1) 環境デザインの実例
作業療法士が自宅や職場での環境改善のポイントを動画で紹介する…なんてコンテンツがあればよいでしょうね。例えば、「自宅の椅子をどう選ぶべきか」「デスク周りを作業しやすく整える方法」といった実践的な内容を短い動画にまとめて共有すればとても便利かも!
2) 行動変容の実例
習慣形成を支援するワークシートや、クライアントが目標達成に向けたステップを計画できるアプリの開発…なんてのもアイディアとして浮かびます。たとえば、歩行トレーニングの進捗を記録するアプリや、毎日の簡単なタスクをリマインドするツールが考えられますね。
3) コミュニケーションの改善
家族や介助者向けに、クライアントのニーズや注意点を伝えるためのパンフレットや動画を作成も必要性があるかなと。これにより、家族がクライアントを理解しやすくなり、支援がスムーズに進むでしょうね。どうしても医療、介護に関しては一般の方にとってはわかりにくいですからね。
作業療法士がコンテンツを作る際のポイント
ではこのコンテンツを作成する際には、どういったポイントが注意点としてあがるのか?という点をまとめてみます。
1) 専門性の可視化
なにより作業療法士としての専門性を活かした内容にすることが重要です。ただし、専門用語を多用しすぎず、一般の人にもわかりやすい表現を心がけないといけませんね。
2) ターゲットを明確に
また、誰を対象にしたコンテンツなのかを明確にすることも重要かなと。そうすることでより効果的な支援が可能になると思うんです。たとえば、高齢者向け、働き盛り世代向け、子ども向けなど、ターゲットごとに適した表現や方法を選ばないといけません。
3) 親しみやすさと実践性
「難しそう」と思わせないデザインや内容にすることが重要だと思うんです。シンプルな構成で、すぐに実践できるアイデアを盛り込むことで、クライアントの取り組みやすさが向上します。この辺はデザインの勉強が必要かもしれません。
今後の展望:コンテンツを活用した行動変容コンサルティング
そうなると今後、作業療法士として「コンテンツを活用した行動変容コンサルティング」という新たな分野を開拓していきたいと考えています。
1) モデルやフレームワークの確立
このコンテンツを用いた行動変容のモデルやフレームワークを確立しないとかなって思います。そのための論文や学会発表などを視野にいれて2025年は動こうかなと。
2) オンラインプログラムの提供
加えて動画講座やオンラインセミナーも含めた様々なコンテンツ作成も考えています。現在月間5万PV程度のサイトは運営していますが、まだまだ伸ばさないといけないのです。。
3) 実証検証
「量をこなすことで、質が向上する」ってのは元々持っている考えなので、なにより実証検証の数をこなさないと。どの業界、どの分野、どのコンテンツがマッチするのか、まずは経験値を多く積んでいかないとかなって思っています。
まとめ
今まで非常に右往左往してきました。いろんな経験をしてきたけど、どれも大きな結果につながったのか?って言われると「うーん」ってなってしまいます。でも全くの無駄ではなかったっても思います。だからこそ、それらを統合して糧にする"コンテンツ"を作ることが、自分にしかできないことなのかな?って思うんです。