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0713 名探偵の帰還~『悪魔組曲殺人事件』


(追記)サムネイル画像を修正。(2024年12月5日)

0.はじめに

お久しぶりです。こちらの記事は以下の注意点がございます。

・Chat GPTから文言等の修正を受けながら執筆します。
・1995年から1997年まで放映されたドラマ版ですので、アニメの話はほとんど出ません。

この2点をご了承いただける方はどうぞ続きを読んでください。

1.総評

評価:★★★★☆(星4)
総じて、良回。
翻案はあるけど、骨組みはしっかり模倣できている。
ただ、感情を激しく揺さぶられるほどの話でもない。

2.具体的な見どころ

1.復活!金田一トリオ

最初はこれですね。この3人は1年のブランクをものともせず、相変わらず面白いです。
例えば、最初のシーン。今回、はじめと美雪が制服姿で電車に乗って遠出するのですが、その理由は何と「はじめが赤点をたたき出して、合宿補習に行かないといけなくなったから」。はじめは相変わらず赤点野郎のダメ男だし、美雪はわざわざ付き合うあたり相変わらず献身的なヒロイン。これが変わらないのもいいですね。
それに、面白いのは被害者たちの前ではじめを紹介するシーン。本来は1997年からドラマを見始めた人向けの紹介なのでしょうが、これがまた本人らしい。

剣持警部「彼はーですね…」
美雪「名探偵・金田一耕助の孫、金田一はじめよ。(この時、はじめがどや顔するのですが、かわいいやら笑えるやら…)
ご覧の通りのアホ面だけど、IQはなんと180よ。」
剣持警部「いくつもの難事件を解決しているんですよ。」

剣持警部の苦労人姿がセリフから浮き彫りになっているのも、この紹介の時のいいところなんですよね。剣持警部ははじめを頼りつつ振り回される役柄ですので、そういう意味では第1期の翻案キャラも原作の根本的な柱には寄っていて好感が持てる1シーンです。
あと、はじめのアホ……ドヤ顔も、いかにもはじめらしくて笑えます。堂本剛さん自体はとんでもない美形だっていうのに。

2.暗号×殺人の乗法ミステリー

「乗法ミステリー」とは、「暗号の謎も殺人の謎も100%解明しないと詰む」ミステリー作品のことです。今回の場合だと、「暗号の謎が解けないと犯人が自殺する」、「殺人の謎が解けないと犯罪者が野放しになる」アナザールートが2つあるので、乗法ミステリーになります。最近のマルチエンディングゲームやホラーゲームにも通じるところがありますね。一定の条件を満たさないと、真のエンディングにたどり着かないみたいな。
さて、閑話休題。今回は「偉大な作曲家の遺作の楽譜がどこにあるのか記した暗号」と「その遺作を狙う弟子たちの間で巻き起こる殺人」が主題になっています。ここら辺の話は、実はドラマとアニメでは少々答えが違うのですが、それは見てのお楽しみです。(原作のボイスドラマは借りられる店が見つからなかったので、存じません)
どっちが原作準拠かは知りませんが、個人的に暗号の答えと殺人の動機に面白みを感じたのはドラマの方でしたね。

3.深いストーリーを持つ犯人の魅力

これはウルトラマンを見直して気づいたことなのですが、金田一少年の事件簿においても犯人はゲストに近い扱いを受けているように感じます。
『ウルトラマン』(1966)をバラエティー番組にたとえた天才的な思考の持ち主いわく、「ウルトラマンが司会で、怪獣がゲスト」だそうです。
ですから、『金田一少年の事件簿』では回想を大事にするのではないのでしょうか。最初のドラマ(学園七不思議)では「数十年かけて秘密を守ってきた人物が殺人に手を染める」ドラマになりますし、第1期最後のドラマ(雪夜叉とします)では「親を見殺しにされた少女が殺人鬼と化す」ドラマが生まれています。
今回の犯人にも悲しすぎるドラマが存在するのです。私自身はあまりの悲惨さや感情移入度に涙が…なんてことにはなりませんでした。ですが、〇〇がいる方には心に来るものがあるかもしれませんね。

3.おわりに

今回のドラマは2期第1話だけあって、非常に面白かったです。
いろいろな人に見てほしい作品ですし、なんならここからドラマを見始めて1期に行く人がいてもいいんじゃないかなって思いました。
以上になります。

4.次回予告

次の投稿予定は「7月27日」の予定です。前後編なので、1週間飛ばすシステムにしました。(というか、ネタバレなしに前編の紹介をできる自信がありませんでした。)


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あまちゃん@本もたまに読みます
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