0914 名探偵の別れ〜『墓場島殺人事件・墓場島殺人事件(完結編)』
0.はじめに
こちらの記事は以下の注意点がございます。
・Chat GPTから文言等の修正を受けながら、執筆します。
・1995年から1997年まで放映されたドラマ版ですので、アニメの話はほとんど出ません。
・今回の内容はグロ指定が入りかねない内容なので、心臓の弱い方やグロ描写に敏感な方はご注意くださいい。
この3点をご了承いただける方はどうぞ続きを読んでください。
1.総評
評価:★☆☆☆☆(星1)
このドラマ版は、原作ファンにとっては落胆する可能性が高い作品です。ただし、演出面やサイコホラーの描写には一部評価できる点があり、ぎりぎりで星1を付けました。
具体的な見どころをまずお伝えし、その後で改善点や失望した点を掘り下げていきます。
2.具体的な見どころ
1.サイコホラーの描写が秀逸なこと
本作の最大の魅力は、「サイコホラーに力を入れた殺害シーン」にあります。特に、サバイバルゲームを定期的に開催する大学サークルのメンバーが被害者になるシーンはどれも圧巻です。特に、序盤で4名が爆弾により爆死する描写は、そのグロテスクなインパクトにおいてドラマ版を象徴するものとなっています。
しかし、このような描写はお茶の間で見るには刺激が強すぎるため、アニメ版で緩和された描写に納得できる部分もありました。このシーンの評価は、金田一特有のサイコホラー要素を重視するか、お茶の間で子供が見るミステリーを重視するかで分かれるかもしれません。
2.細かく見ないと犯人やトリックに気付けないこと
今回の犯人は、その所持品や言動からはほとんど正体を暴くことができません。さらに、誰かが犠牲になるたびに場所が移動するため、視聴者はアリバイトリックや犯人を解明する難易度の高いミステリーを楽しめる内容になっています。この点においては、原作の長所をうまく引き継いでいると言えます。
このような複雑な構成と難解なトリックにより、ミステリーファンにとっては挑戦しがいのある作品となっています。
3.まとめ
本作は、原作由来の長所とドラマらしいサイコホラー演出の両方を持ち合わせており、ある意味では非常に魅力的な作品です。しかし、以下の問題点が作品全体の評価を大きく損なっています。
原作と犯人の設定が変わってしまったこと。これにより、今までのドラマでのキャラクター設定にぶれが生じただけでなく、殺人犯の深みが失われた。(被害者のドラマも金田一の目玉にもかかわらず。)
犯人の死に方を原作と改変してしまったこと。原作・アニメのほうでは犯人がとある理由で自ら死を選ぶ感動的なシーンが、ドラマでは怒りを覚えるほどお粗末で、犯人の命を軽んじているようにさえ感じられた。
このように、原作を愛するファンにとっては、ドラマ版はおすすめできません。もし、ドラマ版ならではのグロテスクな描写やサイコホラー要素に興味がある方は、視聴してみても良いかもしれませんが、そうでない方はアニメ版を選ぶことをお勧めします。
4.次回予告
これにて堂本剛さん主演のTVドラマ『金田一少年の事件簿』は終わりです。ただし、堂本版の最終回はTVドラマではなく、金田一のドラマシリーズで唯一公開された映画作品です。次回はその映画の感想レビューを投稿して、このnoteマガジンを完結させる予定です。
季節感を大事にしたいので、「9月28日」の投稿予定です。堂本版金田一の最終回に相応しい、神回になると思うので、ぜひお楽しみに!