見出し画像

マーケティング3.0✖️1杯のコーヒー

戦略は1杯のコーヒーから学べ/永井孝尚氏著書

マーケティングの知識とコーヒーの基礎知識も学べる名著

「ブルー・オーシャン戦略」「ポートフォリオ」「マーケティング3.0」これらの言葉の意味、そして現場での実践方法がわかりやすくまとまっています。

ブルーオーシャンという新市場を拓くには、「何を加え(足し算)」「何を捨て(引き算)」「何を増やし」「何を減らす」かを明確にしなければならないことが書かれています。

ポートフォリオは品揃えという意味であるというところから説明は始まります。本書の図では、縦軸が市場成長率、横軸が市場シェアとなり、マクドナルドと事業ポートフォリオとドリームコーヒー(本書の主人公が勤める会社)の事業ポートフォリオが比較され、それぞれの「事業の意味」を説明してくれます。

マーケティング3.0は、マーケティングの神様であるフィリップ・コトラーが提唱した「世の中をよりよくしよう」というマーケティングの考え方です。

物不足の時代はモノを作れば売れ、モノを売りたいと考えるのがマーケティング1.0。物が多くなってきて、ただ売ろうしても売れない、だから顧客を満足させようというのがマーケティング2.0。それぞれのマーケティングの進化を理路整然と説明されています。

これだけでも中身が充実したものになっているのですが、物語形式というのが本書を読みやすく素晴らしい一冊にしていると言えます。

個人的な感覚ですが、2024年現在でも必要な知識と感覚で、実用的な内容ではないでしょうか。

突っ込んだ知識とまではいきませんが、コーヒーについても十分学べるほどの情報が詰め込まれています。

マーケティングを勉強している方にはもちろんですが、コーヒー好きの方や、スターバックス、ドトールといったコーヒーチェーンに興味のある方にもおすすめです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?