モビール・蚊取り線香・廃油キャンドル・ナン 非電化工房住み込み弟子の記録 6/1~6/30
こんにちは!
非電化工房住み込み弟子の宮地です。
6月の修行報告です!
モビール制作
モビール
モビールをご存知でしょうか。なんだか吊るされている、写真のようなもの。
丸い紙と糸と竹ひごでできてます。風が吹くと回転して、紙の裏側が見えてくる。全体の印象が変わります。
作り方は簡単です。画用紙を丸く切る。糸をつける。竹ひごに吊るす。です。
ポイントは、画用紙の色合い、丸い画用紙の位置のバランス、回転した時の変化、です。
感性を磨くということで制作したのですが、先生からもらえた評価は、レベル5のうちレベル1。「色、美しさ、変化について、レベル2分をあげてください」と言われました。ポイント全部じゃん(笑)。
竹ひご
竹ひごというのは、竹を細くしたやつ。ナタで刻んできます。スルスル抜けて気持ちいいですよ。
丸い紙を吊るすのにある程度撓むぐらいの強度で、形も少し曲げます。曲げるときはガスバーナーで炙って、冷水につける。
研ぐ
ナタを研ぎました。
一度、刃を研いでみたかったんです。
シャー。シャー。シャーっ…何回も動かします。気持ちも磨かれるよう。
コツは刃を砥石に対して斜めに当て続けることです。
皮ポンチ
画用紙に糸を通すため、小さい穴を開けます。
ポンチ。かわいらしい名前です。
皮を敷き、手にもち、金槌でポンっと叩く。
一回で開いた時、独特の感触があります。
蚊取り線香制作
蚊取り線香
蚊取り線香って作れるの!?
作れます!
しかもこんな自由に!
市販の蚊取り線香は、化学合成物。そうじゃないものを作るということ。さらに、あのグルグル以外の形以外に、もっとアートにできるということ。
環境に優しいし、アートであること。それが、日常で使用されること。
蚊取り線香作りは、奥深いのです。
作るときのポイントは、実際に燃やしている時の様子を浮かべること。作ったら使う。そういう前提のもと、ものづくりをします。
乳鉢
蚊取り線香のための粉を作ります。
とにかく細かく細かく、擦り続けます。滑らかになるまで擦ります。
ゴミ箱制作
ゴミ箱制作
木工工作の基本として、ゴミ箱を作りました。
その肝は、正しい順番で組み立てること。誤差のないよう、順番に組み立てます。例えば、側面通しをくっつけるのは最初でなく最後です。
ワークセンター
DIY経験者は、喉から手が出るほど欲しい代物だそう。もう中古であるかどうかなんですって。
板を切る道具です。写真左の方のバーから板をのっけて、右の方の刃で切っていけます。
特に、大きい板を切る時、活躍します。ノコギリだと時間がかかって大変です。電動丸ノコは切る準備を整えるのに大変です。それなら、ワークセンターがいい。
ポイントは、刃がちゃんと切る位置にあるかどうかを確かめること。
デザイン
「デザインは、その物体をどこから見ても美しくするものです。」
先生のありがたい言葉。
さて、このゴミ箱はどうですか!?
バンブーステージ関係
框(かまち)
框はどこの部分か…
写真で言うと、ステージ台の目の前の横棒。台のベニヤ板の切り端を隠すためにつけました。
搭乗式草刈機
ステージ前の草刈りをするのに、こんな乗り物も。
ゴーカートみたいでかわいい!
車体の底の方に刃がついていて、移動しながら刈っていきます。
見た目通り、軽くて壊れやすいので、刃を地面に当てすぎないようにします。
当てないと草が刈りにくいし、当てすぎると機械が壊れる(笑)。
機械操作に微妙な塩梅があることを知りました。
竹灯篭
ステージも夜になると暗いです。そこで、竹灯籠をいっぱい散らばそうと試みました。
竹は竹林で切ってきたもの。蝋燭は廃油を使って作りました。
素敵な竹灯篭は、蝋燭が見えないような角度であること。
廃油キャンドル
廃油で蝋燭作れます。紙コップと芯、固めるテンプルがあれば作れます。
ポイント一つ目は、芯を真ん中に持ってくるようにすること。そのために、箸を横に渡して吊るします。二つ目は、液体が漏れないようにすること。そのために、銀の底アルミを敷いたり、紙コップを二重にします。
畑
畑がようやくスタートしました!遅い!いや、今からでも間に合う!
粗起こし
農業の始まりといえば、土づくりですね。
まずは柔らかい土にします。
トラクターで掘り起こす。
ガタガタガタガタ、ガシャっ!ガシャっ!
なんだこの音は…
掘ると大きな石…いや、これは岩…
近くに那須連峰の山があって、その岩がここに埋まってるのだそう…
進むたびに止まって拾い、進むたびに止まって拾い…大変でした。でも、たまに一人じゃ持てないぐらいのやつも出てきて、その時は盛り上がりました(笑)
粗起こしの運転時のブレードは、ゆっくり回転させて、深く掘る。二回目にやる時は、早く回転させて、浅めに掘ります。
全面耕し
粗起こしをしていく時、もちろん畑の全面を耕します。ただ、その時の運転路を考えないといけない。
トラクターは後ろの二輪が大きいので、小回りすると土がえぐれてしまいます。なので、常に二列分空けながら運転するやり方などを取ります。
pH調整
土を耕した後は、土が弱酸性か確かめます。野菜は弱酸性の土で育ちがいいのです。
測定器というのがあり、水を染み込ませた土に差し込み、数値が出ます。6.0~6.5が理想で、6.0より低いと酸性が強い、それより高いとアルカリ性が強いということになります。
確かめてみて、酸性が強い場合、つまり、6.0より低い数値であるなら、アルカリ性を強くします。その時は、苦土石灰を撒きます。苦土石灰は、普通の石灰とは別に炭酸カルシウムが入っており、葉っぱの葉緑素を育て上げる効果があります。
畝立て機
酸性度合いが調整できた後は、畝作りです。トラクターの後ろについているブレードを一部取り替えます。写真のような畝立て機です。
畝立て機は、畝間を作っています。なので、ずれないようにすることが肝心。真っ直ぐ走ります。ブレードも早く浅く動かします。
元肥
仮の畝ができたら、今度は元肥です。発酵鶏糞を使います。
鶏糞には、野菜の三大栄養素である、チッソ・リン酸・カリが全て含まれています。
漉き込み
元肥を入れたら、後は漉き込みです。
三日月鍬を使い、肥料を広げます。ばら撒いた時に広がっているのを集めて、伸ばすようにします。
点蒔き
畝ができました。それでは、種を蒔いていきます。
写真は点蒔きというやり方です。箇所ごとに1個から複数個蒔いていきます。
気をつけることは、水をたっぷりやること、植える箇所の互いの隙間を考慮することです。
スジ撒き
スジ撒きという植え方もあります。
たっぷり水をやることは当たり前ですが、この蒔き方の良さは、これから生えてくる雑草と区別できるということです。
苗ポット植え
苗で育てた野菜も植えました。植える時、ポットだけ先に置いておくと楽だったりします。
藁マルチ
畝によっては、藁マルチを敷いたりします。保湿と雑草対策です。
寒冷紗
虫除け対策に、寒冷紗を使ったもします。
格子は竹でできてます。それを、写真のように山のようにしていきます。
コツは、谷を低くしすぎないことです。
仮支柱
苗がある程度生えてきたら、仮支柱を行います。苗が風で倒れてしまうことが問題です。
紐で結ぶ位置は、野菜の真ん中あたりから少し下げました。
本支柱
茎の長いものには、本支柱をやります。
どこまで伸びるか想像してから、長めに本支柱を差しておきます。
合掌式支柱
こんな形の支柱もあります。
そこで育つ蔓性のものの重さで倒れないよう、太くて丈夫な竹がいいです。
十字結び
合掌式支柱を結ぶ時は、十字結びという結び方をします。
ポイントは、巻き結びを二回すること。最初に普通に巻き結びをして、片方の紐だけフリーになる。それをまた、巻き結びに入れてやるといいのです。
きゅうりネット
合掌式支柱にプラスで、ネットを被せることもあります。
ネットは束になっているので、順番ずつ一本の横紐に渡していきます。
タイヤ交換
タイヤ交換
タイヤ交換しました。タイヤ一つ一つを外していきますが、ネジの順番に気をつけます。できるだけ向かい合うように取っていく。偏って取っていくと、他のネジが開けにくくなります。タイヤをつけるときは、どのタイヤがどの位置なのかに留意します。場所によって、空気圧を変えていたりするからです。
トルクレンチ
タイヤを締めるときは、このトルクレンチという道具を使いました。
カチカチと回せば、ある時カチャっと音がします。その締める強さで締めることができたわけです。
ジャッキ
ジャッキは、車を持ち上げる道具です。金具を使いぐるぐる上げていきます。
肝心なのは、持ち上げにあたる車体が固いところかどうかです。柔らかいところだと凹んでしまいます。
エアーコンプレッサー
空気圧が減ったタイヤには空気を入れました。
エアーコンプレッサーを使います。ホースの根本にある方のメモリが入っていく空気圧です。指定の大きさでみましょう。
階段
モノ作り
先生とお昼ご飯を食べる場所の階段を作りました。もともと壊れていたので新しく作り直したものです。
設計図がありました。なのでその通りに木材を切りました。
そこで先生にご報告。とてもお叱りを受けました。
「なぜ設計図通りにやったのか。本当にその通りに出来上がると思っているのか。必ず、確認するんです。」
設計図通りにすれば自ずから出来上がると思っていたので、驚きました。モノづくりはそれだけじゃないのです。あの場所に設置するなら、この木材のサイズでいいのか、常に確認しないといけなかったのです。
踏面
階段を踏むところの面は、板が二枚でできています。これ実はあえてです。
雨水がたまらないよう設計しているのです。
タンドールナン
タンドール
この植木鉢状の物体の名前は、タンドール。タンドリーチキンとか聞いたことありませんか。
これで、チキンを焼ける、そして、ナンを焼けるのです。
中に炭を入れて、温度は280°がベスト。熱を上げるのにフタをしつつ空気の穴を開けておきます。もっと早く上げたければ、吹子やうちわで仰ぎます。
炭焼き機
炭は熱々にしてからタンドールに入れます。その時に、この道具に3、4個おいて、火で炙ります。
ミット
ナンの生地をどうやって焼くかというと、タンドールの内側壁にくっつけてやります。その時、ミットで持ち運びます。
布を丸めて、布で覆ったものです。
ナン生地
ナンの生地は、簡単な材料でできます。砂糖を入れるとおいしくなるそうです。あと、発酵させます。2次発酵までさせます。
ナン張り付け
ナンを内側に張り付けて焼きます。勢いが大事です。
ぶつけて、伸ばす。これを一瞬でやります。
しっかりぶつけないと落ちていくし、伸ばしすぎると下だけ焦げてしまいます。
ナン外す
焼き上がったナンは、掴んで削いでいきます。
跡が残るので、濡れ雑巾で拭きます。焦げちゃいますから。
ナン
出来上がったナンです。まじでおいしいです。
もっちり薄い。最高です。
バンブーステージ屋台用意
屋台をバンブーステージに用意するため、まず屋台の掃除をしました。
ブルーシート畳む
屋台に置いてあったブルーシートを畳みました。
畳み方がありまして、縦折、横折を交互にしないということ。しちゃうと重なりがズレてぐちゃっとしちゃいます。
棚台設置
屋台に棚台を置きたかったので、設置しました。柱の形を取るのに、段ボールで形どったのがミソです。
はい!6月の修行報告は以上です!
長い長い。4月、5月に比べて、どんどん量が増えてます(笑)。
ああ、7月はどうなっちゃうのか…
お楽しみに!!
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