
刺草ノ断想 file:3
Twitterアカウント タケ-刺草-(@Take_irakusa )にて #全読 及び #甘い言の葉 #一行だっていいんだ詩 などの参加作品に引用RTを付け書かせて頂いた感想文をこちらで随時まとめていきます。
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断片的なイメージがスクリーンに影を落としている。心に染みた色は黒と青。儚げな憧憬、あやまち…。後悔の波が静かに、そして確かに何かを蝕んでいる。これは、届かない心と体の歌なのかな。「辿り着かないで」は同時に「見つけて欲しい」と願っている悲鳴のようにも感じました。
#トロイメライも響かない海の底で
— 真読@創作垢 (@setusame) May 21, 2019
凍えて眠る事に意味が有るのだろうか
大空に憧れても水面にさせ届かない
在るのは無そして静寂
憧れた貴方への夢は遠くはぐれて
脳内でだけ繰り返される儚い咎
間違えてもここへ辿り着かないで#真読書状 pic.twitter.com/5i9bYHzQgo
-2-
フラッシュバックのごとく展開されていく虚無的な言葉選びがとてもクール。冷静に自己分析をする視点は、鏡に映る己を見定めているようで、明滅を繰り返しながら遠くの海へと消え入る光を、然と確かめているようにも感じる。嘲りは、内から漏れた他者へのストレスの現れなのでしょうか。
#トロイメライも響かない海の底で
— 藍斬~aizen~(エタノール) (@raidou2099) May 21, 2019
僕はまだ生きるのを
やめられないでいる
思い出はひん曲がって
時給は低体温
しがみついても割に合わない
乗り越えたはずの言い訳が
背中にぴったり張り付いてる
君の眩しい声も
トロイメライも
響かない海の底に沈み込んだ
なのにこんなにもたくさんの嘲笑
-3-
もがき苦しみながら得た息継ぎの仕方は、海中での「君」との呼吸の共有。君が生み出す優しい言葉の泡でのみ、自分を保ちつつ前へ踏み出せる「私」一寸先も見えない暗い海の中で感じる温もり。海の底で生きることの苦しみ、深い愛情がそれぞれ巧みに混ざりあった素敵な作品ですね。
暗い海に沈む中
— からくた (@garakuta_go) May 21, 2019
きらきらと水面が見える
君の口づける酸素で
私は生きている
魚1匹もいない海の中で
生温かい水が頬を伝わる
全身が君を欲して
生きたいと願う
その旋律を奏でるのは
私じゃなくて君がいい
君が奏でる全ての生を
浮き上がれたら隣で聴きたい#トロイメライも響かない海の底で
-4-
連続して打たれた「雪」が透徹性のある銀世界の視界を、だんだんと拡げてくれているように感じます。世界を(まぼろし)と名指す事で、より幻想的な純度の高い銀(白)である事も教えてくれている。
瞳に映し出された世界(マボロシ)には、雪、雪、雪の銀世界#一行だっていいんだ詩『銀』#葵詩 pic.twitter.com/Jkyzz3oJWM
— 櫻花 葵 (@ohkaaoi1920) May 26, 2019
-5-
狐のように飄々とした面持ち。作り笑い(仮面)の下で滲む感情。光が照らす面(おもて)と裏の心の乾き、渇望と隠しきれない潤む感情を思わせます。
もう消えたハズの心の乾き
— 詩音 (@sion_0921) May 31, 2019
それでも消えない、この思い#一行だっていいんだ詩
「乾き」 pic.twitter.com/6rse5ttHNY
-6-
スタンプを符丁と言い換えてみても面白いのかも知れません。仲間だけに通用する言葉や印。合言葉は、姿形を変えた代弁者の様にも感じますね。
語ることもなくなったぼくらはスタンプを送り合う#一行だっていいんだ詩
— 籔田 枕 (@Makura_Yabuta) June 2, 2019
-7-
作中の陰翳(いんえい)は、無駄(俗世)を省き完成された「美」と言うよりは、至らぬ点も認め、活かし、慈しむ末に影の内に咲いた「光」のように感じました。質素で静かな空気が内包している光と影の息遣いを考えさせられる作品ですね。
平成最後に姫路に行った時の某茶室にて…(*。・ω・)っ
— 照葉 (@teriha_k) June 2, 2019
俗世より剪裁された陰翳の世界、古より伝わりし侘び寂びの心#一行だっていいんだ詩#フォエム52#スマホ写真#ファインダー越しの私の世界#写真の奏でる私の世界#写真で伝えたい私の世界#キリトリセカイ#アトリエ部#創造百科#栗八八 pic.twitter.com/SzIy2rLNPu
-8-
ざらついた夏が見える。映された世界は夢の残り滓が漂う晩夏であり、夏の「死」いたむ挽歌のようにも感じる。読者によって様変わりする作品なのだろう。
#一行だっていいんだ詩
— チワワ一等兵@るりい (@Chihuahua_0716) June 1, 2019
プールに沈んだ夢が、ごみになって浮かんだ。
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動く人形、雛形から象られたヒトと言う容れ物。風の涙、風に混ざり、肌を撫でた小雨かな。生きている価値、精神的支柱とは、他人任せな人の波なのかな。難しいね、でも楽しい詩だ
動く人形と風の涙は生きてる価値を最大限に引き出している!#一行だっていいんだ詩
— ひかる@澤雪光白 (@NsEPWxPeryh7lfE) June 1, 2019
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創作には常に上質で綺麗な赤身を残すトリミング作業が生じる。そして、余分な脂肪分を好む人がいれば、極力ヘルシーな軽さを求める人がいる。一番最初に注文を伺う客(自分)は何を所望しているか。自分に正直に仕上げる大切さ、難しさが伝わってきました。
#一行だっていいんだ詩
— ぶりば@ワンライ・創作垢 (@buri_1write) June 2, 2019
[余計なこと]は大切。