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Posted Articles

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2022年4月の記事一覧

大声で罵倒すると痛みが飛んでいく

罵倒すると痛みが和らぐと言う趣旨の論文を読んだのでメモ(1)。 過去の研究を見てみると,相手を罵るような叫び声を出すことでプラスの効果が得られることが分かっています。具体的な研究例を挙げると以下のようなものがあります。 ・罵倒すると握力が強くなる(2) ・罵るような叫び声をあげると筋力が上がる(3) このように罵倒を上げることは筋力の増強などパフォーマンスを向上させることができます。 今回紹介する論文は罵倒を上げるには筋力を上げること以外にプラスの効果を持っていること

写真を取ると忘れてしまう

見ている光景を写真に収めることで詳細な記憶を忘れてしまうという趣旨の論文を読んだのでメモ(1)。 2013年に行われた調査によると年間30億以上の写真が撮られており,その500万枚がネット上にアップされていることが分かってます(2)。 私たちの生活のほんの一瞬を切り取る写真は過去の出来事を思い出す手段として有効な手段であるとの認識が一般的で(3,4),実際に写真を見ることで過去の出来事をよく思い出せることが分かっています(5,6)。 しかし何かを観察している時にカメラで

復習のベストなタイミング

学習する間隔をどれくらい空けると記憶に良く残るのかを調べた論文があったのでメモ(1)。 過去の研究を見てみると,学習の間隔を空けることによって記憶の定着率が高まることが分かっています(分散学習,2)。具体的な例を挙げると以下のような研究があります。 ・学習とテストの間隔を空けると記憶に定着する(3) ・丸付けは最後にした方がテストの点数が上がる(4) ・集中的な学習は記憶の定着が悪い(5) このように学習の間隔,試験を実施する感覚を空けることで記憶の定着が良いことが分か

速いBGMは賭ける速さを上げる

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他の人にお金を使うと幸せになる

自分ではなく,他人にお金を使うことで幸福度が上がるという趣旨の論文を読んだのでメモ(1)。 これまでの研究を調べてみると,誰かに対して親切をすることによって親切をした本人にプラスの効果があることが分かっています。具体定期な例を挙げると,以下のようなものがあります。 ・他の人に親切をすることで幸福度が高まる(2) ・親切を数えるだけでも幸福度が高まる(3) ・親切をすると,心臓の病気のリスクが下がる(4) 今回紹介する論文は他人に対してお金を使うことで自分自身にお金を使う

丸い形の物体は好まれる

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他人に教えると勉強がはかどる

他の人に教えるつもりで学習をするモチベーションが高く,効率的であるという趣旨の論文があったのでメモ(1)。 これまでの研究を見てみると,ちょっとした行動がテストの成績を変えてしまうことが分かっています。具体的な研究を挙げると以下のようなものがあります。 ・一夜漬けは記憶の定着が悪い(2) ・イメージを使うと記憶が増強します(3) ・記憶の検索は記憶の定着率を上げる(4) ・学習とテストの間隔を空けると記憶に定着する(分散学習,5) 今回紹介する論文は他の人に教えるつもり

選択肢が多いと決断できない

選択肢が多いと決断することを延期してしまうという趣旨の論文があったのでメモ(1)。 これまでの研究を見てみると,選択肢の多さは一概に意思決定の質を上げるとは言えないことが分かっています。具体的な例を挙げると,以下のような研究があります。 ・選択肢が多い項目を後回しにすると決断できなくなる(2) ・選択肢が多いと意思決定の質が下がる(3) ・情報はまとめて比較検討した方が正しい選択が出来る(4) このように選択肢が多いことは多くの情報を比較検討できる一方で,意思決定の延期

相手からの好意は目線でわかる

前回の「相手からの好意は声でわかる」に引き続き,見る場所で相手の好意度がわかるという趣旨の論文を読んだのでメモ(1)。 これまでの研究を見てみると,魅力的な異性であるかをを決める指標としてWHR(ウェストヒップ比率)やSWR(ショルダーウェスト比率)が挙げられ,以下のようなことが分かっています。 ・男性はWHRが低い(e.g. 0.6:1)女性を好む(2) ・女性はSWRが高い(e.g. 1:0.7)男性を好む(3) ・男性は胸が大きい女性を好むが(4),WHRが低い女性

後ろ姿は過度に美化される

後ろ姿は実際に前から見た魅力度よりも美化されると言う趣旨の論文を読んだのでメモ(1)。 これまでの研究を見てみると,顔の情報が不完全である場合に実際の魅力度よりも高く評価される傾向があることが分かっています。 ・顔の全体が見えていないと魅力度が高くなる(2) ・マスクをした顔の魅力度は高い(3,4) このような現象が起きるのは,顔の見えていない部分を理想的な顔(平均顔:多くの人の共通の要素を持った顔,5)で補完しているのではないかと考えられています。 今回紹介する論文

青いマスクは男性の魅力度を上げる

マスクの色によって男性の魅力度が変わるという趣旨の論文があったのでメモ(1)。 顔の魅力度について研究では,顔が部分的に隠れていると隠れていないときよりも魅力的に感じることが分かっています。具体的に例を挙げると以下のような研究があります。 ・顔の部分的に隠れていると魅力度が高くなる(2) ・マスクをすると顔の魅力度が上がる(3,4) ・前よりも後ろからの魅力度評価の方が高くなる(5) このように私たちは顔が部分的に隠れることによって,その見えていないところを理想的に補完

ジェスチャーが相手の理解を深める

プレゼンをするときには言葉と身振りどちらを重視したらいいのかについて調べた論文があったのでメモ(1)。 プレゼンをするときに相手を納得させる効果があるテクニックとして以下のようなことが分かっています。 ・重要なポイントは3つにまとめるとプレゼンに対する聴衆の印象が最も良くなり,疑わしいという感情を抱きにくくなる(2) ・メリットだけでなく,デメリットも提示することで聴いている人は話している内容が妥当なものだと考える傾向がある(3) このようにちょっとしたプレゼンの工夫が

神様の存在を意識すると利他的になる

神様の存在を認識すると他人に対して利他的な行動を取るようになるという趣旨の論文を見つけたのでメモ(1)。 これまでの研究を見てみると,誰かに見られている状況では社会的に望ましい行動を取る傾向が私たちにはあることが分かっています。具体的な例を挙げると以下のようなものがあります。 ・宗教を信仰している人は他人に対して率先して援助行動を取る(2) ・学校にお化けがいることを知るとカンニングが減る(3) ・目線を感じると嘘をつく回数が減る(4) 今回紹介する論文は神様の存在を意

天井が高いと創造性が高まる

身を置く環境によって創造性が変わるという趣旨の論文があったのでメモ(1)。 これまで創造性に関する研究を調べてみると,身を置く環境や単純な行動が創造性が高まることが分かっています。具体的な例を挙げると以下のような研究があります。 ・薄明りだとアイデアが浮かびやすい(2) ・散らかった部屋は新しいアイデアが出やすい(3) ・退屈な作業をすると新しい考えが思い浮かぶ(4) 今回紹介する論文は部屋の天井の高さによって創造的な思考を促進することを教えてくれます。