レミーのラタトゥイユを、無駄なく美味しく。
『レミーのおいしいレストラン』
小学生の頃に映画館で観た思い出がある。
料理上手のネズミと、料理の出来ない見習いコックの話だ。
それを見てレストランに強い憧れを抱いたのは俺だけじゃないだろう。
この映画を観た後に食べたくなる料理が
ラタトゥイユだ。
乱切りをごった煮という固定概念があったのに、スライスして並べるという方法が斬新で、ラタトゥイユへのイメージが変わったのは言うまでもない。
今回はそんなレミーのラタトゥイユを作ります。
このての綺麗な料理では、形をそろえる必要があるんでロスが出やすいんですけど、残りをソースに使う事で無駄なく美味しく仕立てます。
今日は冷蔵庫にあった物をみて作ろうと決めたので、本家の物とは違うとこも多いけど……
・材料
好きな野菜:沢山
たまねぎ:一個
トマト缶:一缶
塩:小さじ2
醤油:大さじ1
オリーブオイル:大さじ2
胡椒:少々
今回は、ナス1本、ズッキーニ1本、トマト3個、エリンギ3本、ニンジン1/3本、を使用。
本家のはエリンギとニンジンは入らずに、黄ズッキーニやパプリカが入るのだが、今回はなかったので悪しからず。
(家庭料理はあるものでやればいいんです)
・作り方
①野菜をスライスする。
人参は1ミリくらい、他は3ミリくらい、硬さによって変えるが、ある程度揃えると綺麗。
野菜のヘタやトマトの種は別にする。
細い野菜は大きさを揃えるために斜めに切って面を広めにとる。
ナスに軽く塩を振っておくと焼いた時に水分が出にくい。
②ヘタや皮、端っこはみじん切りにして、ソースに使う。
タマネギもみじん切りにする。
好みで、ニンニクやショウガを混ぜても良い。
③オリーブオイル(半量)で、野菜に少し塩をして弱火でじっくり炒める。
飴色玉ねぎを作るイメージ
他の料理で出る野菜のヘタなどを入れても良い。
今回はピーマンの種とワタも入れた。
④これくらいまで炒めると甘味と旨味が出る。
ここでしっかり味を出せれば、オーブンでの焼き時間が短くても美味い。
⑤トマト缶、トマトの種を入れ煮詰める。
⑥パスタソースより濃い目に煮詰め、塩、醤油、胡椒などで気持ち濃い目に味付け。
今回はオリーブの漬け汁が余ってたので塩代わりに使った。
もったいないし、塩より旨味があっていい。
何かボンヤリした味の時は、ケチャップや唐辛子、粉チーズやコンソメなどを入れるとしっかりする。
⑦耐熱皿にソースを平らに敷く。
今回はオーブン可のフライパンを使ったので、ソース作ってそのまま並べる。
⑧外周から各種を順番に並べる。
野菜の量によって密度を調節する。
ギュウギュウに詰めると焼き上がりが綺麗。
⑨器のサイズに合わせて何周にするかは調整する。
本家は二周と真ん中の少しなので、真似した。
ローズマリーやタイムなどのハーブを乗せて香り付けするのも良い。
⑩オーブンを170℃に予熱して、焼く直前にオリーブオイル(半量)を塗って40分位焼く。
余裕がある人は160℃や150℃で1時間くらいかけて焼くと旨味が良く引き出せれる。
時間無ければ180℃で25分でもOK。
そこは臨機応変に。
焼き上がり!
野菜に焼き目がついて、水分が飛び旨味が濃縮されたらOK
上はセミドライトマトのように旨味が濃厚に、下はソースが染みてトロトロになっている。
野菜の水分が少し出て、濃い目のソースと混ざってちょうどよくなる。
一般的なラタトゥイユでは、野菜の味がひとつひとつしっかりしてるのだが、このやり方だと混ざった美味さになるのだ。
レミーは、トマトとチーズ混ぜたオイル?を仕上げにかけていましたが、粉チーズも合う。
動物性の旨味を入れずに作ったので、仕上げに少し入れると際立つ。
もちろん、そのままで食べるのも最高です。
野菜ってこんなに美味いんだ。
って感じると思います。
そうそう、本家のに寄せたいなら、セルクルっていう道具を使って盛り付けると良い。
けども、家庭なら鍋ごと、皿ごと食卓に出して熱々を楽しむのが良いよね。
今回はスキレットを使ったのだが、耐熱皿でも分厚めの物だと、食卓に出して冷めにくいのでオススメ。
じっくり火が入るから野菜の旨味も出やすいしね。
パンやパスタにあわせたり
鶏のソテーに添えても良い。
今日は寒かったので熱々を出したが
焼いた後しっかり冷まして冷菜としても良い。
我が家では、ご飯にあわせて食べたし、楽しみ方は人それぞれ。
自由にできるのが家庭料理の良い所。
レミーのおいしいレストランを食い入るように見ていた小学生の俺は、憧れた料理人に近づけているのかな?
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