1on1ってなんでやるの?その2

今回のテーマは ”部下の成長を促すために” という内容で書きます。

さて、みなさんはどんな時に成長を感じますか?
ご自身が最も成長したなと思うときってどんな時でしょうか?
是非ご自身でも振返ってみてください。

この質問をしたときに多くの方が回答される内容がだいたい以下です。
もちろんここにあげたものではないものも多くあると思います。

さて、〇〇した時というのはある言葉に置き換えができます。
その言葉とは ”経験” なんです。
つまりみなさんは経験を通じて、成長をしているということに他ならないのです。人間の成長には経験をするというこが不可欠とも言えます。

人は経験から学ぶ生き物であるといえます。

さて、経験から学ぶという点には経験+もう1つ重要なポイントがあります。
もっとも成長した経験からみなさんなにかしらの教訓を得ているはずです。
例えば、達成した経験から、事前に関係者に根回しをちゃんとすることが重要などです。みなさんも是非ご自身の最も成長したエピソードからどんな教訓があったかを振返ってみてください。
経験から教訓を引き出すことこそ、人間の成長にとってとても重要なポイントになっています。

教訓を引き出す(内省する)ことが人の成長を加速する

教訓を引き出すってつまりはどういうこと?
良い事象も課題点が残る事象も双方ともに振返りを行い、次をよりよくするためにどうするかを言語化することが教訓を引き出すということです。
言語化をしっかり行っておくことで、次の行動に結びつきやすくなります。

課題点があった場合は振返りすることはあるかと思いますが、成功した、達成した時こそしっかりと振り返りを行いなぜうまくいったのか教訓を引き出しておくことが重要です。(いい結果の時ってあまりやりませんよね)

教訓を部下から引き出すということは、次に向けての行動にもつながっていきます。
みなさんにも経験があると思いますが、他人からやれといわれたことってなかなか行動に移せないことってあるかと思います。(もしくはモチベーションが下がるなど)
代表例が 親から言われる ”あなた勉強しなさい!” かと思います(笑)

他人から強制されて行動を起こすと、やらされ感での行動になります。
やらされ感での行動では、結果的に大きな成果にはなりにくいでしょうし
本人の成長にもなかなかつながりにくいのだろうなと思います。

指示命令よりも、自分からやる、やりたいという気持ちを引き出すことがとても重要だなと思っています。では自分からやりたいという内発的な動機を引き出すためにはどうすればよいかという話になりますよね。
僕が考えるのは部下が自身でよりよくするために、何をすればよいのかを考えるきっかけを作ることが重要なんだと思っています。

ある動画を見ていてすごく参考になったのですが、人を成長させることはできない、しかし、成長のきっかけを与えることはできるというものでした。
まさにその通りで、成長するためには行動(経験)が必要なのですが、行動を起こすか起こさないかは本人次第ですよね。
だからこそ部下の内省を促し、内なる声に耳を傾け、内側から出てくる次に向けてどう行動すべきかという点を引き出すことが部下の成長に重要なんだと感じています。

上記のような内容を自分自身(一人)で行うのはかなり難しいなと思っており、だからこそ1on1という場を使い、みなが内省の機会を少しでも得られれば、もっとよくなるように感じます。

さて、ここまでの一連の内容は組織行動学者デービット・コルブ氏の経験学習モデルで説明することができます。
具体的な経験をし、そこから振り返り(内省)を行い、教訓化(言語化)することが、次の行動につながりこのサイクルをまわしていくことで、成長が加速していくというモデルになっています。

ここまでで、人間の成長には経験と内省が必要というのはご理解いただけたかと思います。

みなさん内省の機会ってどれくらいの頻度で設けているでしょうか?
毎日?1週間に1回?思いついたらなど頻度は人によってばらばらかと思います。まったく機会を設けていない方もいらっしゃると思います。

1on1はなぜやるのか?という問いの答えの1つに、成長につながる内省の機会を1on1という場で定期的にやってみるということなんだと思います。

上司の立場に就かれている方は部下に成長をしてほしいと願っていると思います。部下の成長を内省を促す1on1でやられてみてはいかがでしょうか。

最後に僕がよく使っている質問を記載して今回は終わりたいとおもいます。

質問1: あなたの理想のビジネスパーソン像とはどんな姿ですか?
質問2: あなたの理想を100点とした時、現状何点ですか?
質問3: 100点にするためには具体的に何が必要ですか?

お時間があれば是非上記の3つの質問の答えを考えていただければとおもいます。みなさんの成長に少しでも貢献できればうれしいです。

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