組織活性って土づくりと一緒
最近家庭菜園をやってみて気づいたことがあった。
作物作りに大事なことは土づくりであり、種を植えた後の適切な環境を整え続けることだ。初めて行う家庭菜園のため、いろいろと栽培方法などをYoutubeで情報を集めてみたところ多くの方が土づくりが大事とお話されていた。
確かに、土が堅かったり、栄養が十分でなければ野菜は立派には育ちにくい。なのでしっかりと土を耕し、たい肥などで栄養を加え、土壌を整えていくのだ。
一番びっくりしたことは、良質な菌が畑にいることがおいしい野菜を作るポイントでもあるようだ。良質な菌がたくさんいることで、病原菌が繁殖しにくいということでもあり、
良質な菌の存在が、野菜が自ら作れない栄養素を菌が作り、野菜に分け与えているようなのだ。(ちなみに良質な菌とは納豆菌や乳酸菌などで、人間の腸内環境を整える菌とまったく一緒だった)
僕も納豆菌を培養して、畑に薄めて撒いてみたり、木酢液をかなり薄めて菌の餌となるように散布してみたりといろいろとやってみた。
そこでできた野菜を食べてみると、確かにおいしい。変な苦みもない。
野菜が育つことで大地の恵みを感じたし、うれしくもあった。
この経験から思ったことは、土づくりって組織活性や人材育成に通じるものがあるなと感じた。自然はすべて教えてくれているのだなと改めて思う。
人材も勝手に育つ部分もあるが、組織にとって貢献度が高い人材になっていただくためには、やはり組織(土壌)が良好な状態でなければ、育ちにくいところがある。
おいしい実のなる木を持ってきて、植えたとしても、土壌がよくなければおいしい実をつけてくれないし、枯れてしまうことだってある。
これは優秀な人間を採用しても、組織も同時に良い状態でなければ本来の良さを発揮できないと同じだと思う。だからこそ、土壌となる組織も良い環境に整え続けていく必要があると思う。
畑もそうだが、良い状態に保ち続けていく必要があるのだ。
じゃぁどうやって組織をいい状態にしていくのか?
まず大事なのははやり相互の信頼関係であり、どの方向に向かって組織は歩んでいるのか?この点がしっかり共有され、把握できていることが重要なんだと思う。。
ダニエル・キム教授の組織の成功循環モデルと同じだ。
いい結果を出すためには、関係性、思考の質が良い状態になっていなければ、求める行動にならず、いい結果は生まれないと言っている。
関係性や組織の目指す方向性(思考の質)をいい状態にするためには、対話なくしてあり得ないと思うのだ。
対話をすることで、相互を理解し、目指す方向を共有することもできる。
そこで重要なのがやっぱり1on1なんじゃないかと思う。
1on1が対話をするきっかけとなり、相互を理解したり、ベクトルを合わせるすり合わせの時間になっていくのではないかと思う。
よくこんな質問もある。
・1on1やって何かすぐに成果・効果でるんですか?
この質問は本当によくある。1on1をしたからといってすぐに効果が出るわけではない。
僕自身は1on1は良い組織(土壌)をつくるためのツールなんだろうと思うだ。1on1を使い対話をする時間をつくることで、相互に理解し関係性を深め、向かうべき方向性を共有し、共感し、前に進んでいくこときっかけに
なると感じるのだ
確かに短期的な費用対効果としてはかなり見えづらいだろう。
しかし、こういった施策は長期的な目線でとらえることが大事だと思う。
野菜もそうだが、土壌を整えて、種を植えてもすぐにおいしい実になるわけではない。ある程度の期間が必要なのだ。
組織をいい状態にたもつためのツールの一環として、ぜひ1on1をやってみて
いただけると良いなと思う。
何かのヒントになればうれしい