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Bリーグマネジメントカップ2020-ビジネスとプロスポーツ
みなさんこんにちは、ヘルスケア&フィットネスのお仕事や学びをサポートしている工藤です。
本日はバスケットボール&ビジネスの記事です。
国内男子プロバスケットボールリーグの「Bリーグ」。
私はバスケ部出身ということもあり、試合を観戦するのが好きで、何度かnoteでも取り上げています。
そのBリーグを、ビジネスの観点から第三者が数値化し、ランキング化したものがあります。
それが『Bリーグ マネジメントカップ』です。
民間企業のデロイトトーマツグループが調査しており、先日2020年版が発表されました。
プロスポーツも土台として組織の経営があるということですね。
バスケットボールは4つのクォーター制で試合が構成されています。
それに準えて、マネジメントカップも4つの視点で総合評価。
その指標がこちらです。
1stクォーター/マーケティング
・平均入場者数
・アリーナ集客数
・客単価
2ndクォーター/経営効率
・1勝あたりチーム人件費率
・1勝あたり入場収入
3rd/経営戦略
・売上高・チーム人件費率
・SNSフォロワー数
・グッズ関連利益率
4thクォーター/財務状況
・売上高
・売上高成長率
・自己資本比率
大分類の4つは企業のマネジメントでも大切なものですね。
スポーツ観戦は、ついチームの勝敗にばかり着目してしまいます。
または選手の活躍でしょうか。
しかし、このようにビジネスの観点からチームを眺めてみるのもまた面白いものです。
私は2nd.経営効率の「1勝あたりチーム人件費率」が興味深いと感じました。
1勝するための人件費、という視点で試合を見たことがなかったからです。
プロ野球でも、私の地元チームである千葉ロッテマリーンズと、優勝常連のソフトバンクホークスでは総額人件費にかなりの差があります。
ロッテは全12球団中、最下位です。
ホークスはトップ。ロッテの倍以上。
でも1勝あたりの人件費『率』としてはどちらが上なのでしょう?
ホークスがロッテの2倍も勝っているということはありません。
そんなことを考えました。
ちなみに私が応援しているBリーグの千葉ジェッツふなばしは全体で4位。
ジェッツは経営効率はかなり数値が低く(勝利に対してお金がかかっているということ)、マーケティング・経営戦略の数値が高い結果になっていました。
3rd.経営戦略の項目には「SNSフォロワー数」が含まれています。
デジタルマーケティングも今やプロスポーツに大きく関わっていて、今回第1位だった「川崎ブレイブサンダース」の新規来場者のうち約半数は、Youtubeをきっかけとしていたそうです。
私もついつい買ってしまうグッズの利益率ランキングまで見てしまうと複雑な気持ちになりますが…。
※千葉ジェッツのマスコットキャラクター、ジャンボくん。
マネジメントカップの上位チームは、いずれも試合結果でも上位となっています。
ビジネスとしての好循環は、選手やコーチにも還元され、それがまた強固なチームづくりに繋がっていることがよくわかります。
チームの舞台裏としてビジネスの領域を覗いてみると、試合観戦が一層盛り上がるかもしれませんね。