社外のビジネスコミュニティ
みなさんこんにちは、ヘルスケア&フィットネスのお仕事や学びをサポートしている工藤です。
本日のテーマは「コミュニティ」です。
先日、人のつながりや信頼についてこちらの記事を発信いたしました。
社会が安定しなくなると、信頼を強固にする推進力が生まれる。
その逆も同じことが言える・・・そんな内容でした。
振り返ると、私も身の回りの環境が不安定になったとき(先行きが見えなくなったとき)、社外のビジネスコミュニティに参画するようになりました。
今もいくつかのコミュニティに参画しています。
そのほとんどは、「フィットネスビジネス」に関連したコミュニティです。
現在私はヘルスケア業界に軸足を置いていて、広義ではフィットネスもヘルスケアに含まれているのですが、一般的に業界区分としては別物という扱いになっています。
これは私が沖縄で取り組んでいた「ウェルネス」の分野でも同じでした。
私は「フィットネスクラブで働いていたちょっと特殊な人」という見方をされていました。
その背景として、私は本来20代で身に付けておくべき基礎教養やスキル、経験、社会人としての佇まいなどが圧倒的に不足していたことが挙げられます。
フィットネスクラブで働いていた経験はとても特殊で、特定の要素に偏りすぎていたのです。
つまり、フィットネス業界の経験だけでは、他業種の方と並んだ時に、欠如している能力や経験が山積みしていることになります。
そのため、心身はとても元気だけれども、どこか変わった人だと見られていたのだと思います。
幸か不幸か、私は所属していたフィットネスビジネスの組織が解散になり、強制的に業界を飛び出すことになりました。
所属組織も無くなり、一時期、肩書きが何もなくなってしまいました。
そんな時、私を支えてくれていたのは社外にあるフィットネスビジネスのコミュニティでした。
そのコミュニティは、上記の課題感を共有していて、業界内で完結しない能力や考え方を身に付けようという想いがありました。
コミュニティにあるのは、日常では弱いつながりです。
それほど密にコミュニケーションを取っているわけではありません。
私の場合は月1回リアルの場で顔合わせをする程度の関係性でした。
ところが、ある考えに「共感」して自然と集まっているコミュニティですから、いざというときには頼りになるつながりにもなり得ます。
損得だけで繋がっている関係性ではないことが、時にはプラスになるのです。
コミュニティにある弱いつながりが、肩書のない自分を励ましてくれたお陰で、いま現在の道筋が見つかったように思います。
企業にも「企業理念」や「経営理念」というものがあり、特に入社時などはそこに共感して集まる従業員が多いと思います。
入社後には、理念通りの文化が醸成されている企業もあれば、理念が形骸化している企業もあるはずです。
それはなかなか入社前にはわからないことです。
もし理念と文化が乖離している組織で働くことになったとしたら。
その都度退職をするのも簡単なことではありません。
理念を全社に浸透させるアクションもすぐにはできないことでしょう。
また、どうしても同じ組織内では利害関係が生まれがちで、完全に腹を割った関係性を作ることは難しいと思います。
そこで、社外のコミュニティ、つまり弱いつながりを複数作っておくことが、自分にとってプラスになることがあります。
明日からすぐ目に見える効果は出ないかもしれません。
それでも、中長期的にはプラスになっている。
そんな関係性もあるのだと、数年前に知ることができました。
家族や親友とは異なる関係性。
同僚とも異なり、業界外で働いている人達。
それがまた私にとってはひとつの大切なつながりです。
みなさん持つ関係性は、いかがでしょうか。