積み重ねの力
みなさんこんにちは、ヘルスケア&フィットネスのお仕事や学びをサポートしている工藤です。
連日報道されている日本選手のメダルラッシュ。
大会開催前は賛否の意見が飛び交い、現在も感染拡大の対応が議論されている中、競技に集中して戦う選手の姿には胸を打たれるものがあります。
メダル獲得が大きく報道される裏側で、敗退が決まった競技もあります。
私が応援していた男子バスケットボールもそのひとつです。
予選3戦の結果はこちらの通り。
×日本77-88スペイン○
×日本81-116スロベニア○
×日本77-97アルゼンチン○
ストレートな表現をすると「惨敗」でした。
しかしこれは実力通りの結果として受け止めるべきものだと思います。
日本代表は2019年にワールドカップにも出場しています。
その時の結果がこちらです。
×日本67-86トルコ○
×日本76-89チェコ○
×日本45-98アメリカ○
×日本81-111ニュージーランド○
×日本65-80モンテネグロ○
ご覧の通り「5戦全敗」という結果でした。
私はリアルタイムで観戦していて、特にアメリカに圧倒的な差をつけられて敗退した試合は見ていて悲しい気持ちになってしまいました。
バスケットボールは1チームからコートに出る選手は5名です。
サッカーの11名などと比較すると、個人の能力がチームの力に直結しやすくなります。
ではなぜ、ここまで他国と差があるのてしょう、か?
その要因は複合的です。
小さな、しかし確実な違いの積み重ねが、大きな違いとなっているように思いました。
例えば、技術。
日本の対戦国はトリッキーなプレイはほとんどなく、与えられた役割を各自が正確にこなしていました。
基本に忠実だなと私は感じました。
ところが、日本代表は普段やっていないような派手なプレイをしようとして失敗していたり、凡ミスと言えるプレイ…例えばドリブルしているボールを何度も蹴飛ばしていたり…そんな様子が目立っていました。
他には、メンタル。
残り10分で10点以上のビハインドがあるケースがしばしばありました。
簡単ではないとしても、展開によっては追い付ける範囲です。
そのような状況で、日本代表は半数の顔つきが「本気で逆転を信じていない」ように見えました。
柔道日本代表の選手などと比較すると、鬼気迫って戦っているのかなあ…と感じてしまいます。
それが現れていたのは、ボールを持たない場面。
ディフェンス、リバウンド、ルーズボール…
何が何でもボールを奪う、というわけでもなく、前半と同じように戦っている。
泥臭く、格好悪くても全てを出し切るよう考えていたとは感じなかったです。
このように、ひとつひとつは小さなことに見えます。
しかしこれら全てを「足し算」するとものすごい違いになります。
積み重ねの力。
バスケ日本代表には、ここをスタートとして、他競技のように、年月をかけた積み重ねをしてほしいと思います。
私たち一般人には、スポーツのように可視化された試合はありません。
それでも、日々何かと戦っていく中で、スポーツと同じように「積み重ね」がいずれ大きな差につながっていくはずです。