ひつじたちの旅-① 最初の村
私たち夫婦はともに未年である。
同じ年齢=仲が良い とは限らない。
夫婦といえども十人十色。
五組五色とならないところが人間の面白さである。
ちなみに私たち夫婦は仲が良い。
いや、ほんと(汗)
どこへお出かけですか?
さて、行楽シーズンだとか、三連休だとか、とくに理由があるわけではなかったけれど。遠出の機会が出来たのでnoteに記録を残しておくことにする。旅行記というにはあまりにお粗末なこのnoteを、何かの間違いで読んでくれる人がいたとしたら、私はとても嬉しい。
旅立ち
夜明けにしては暗すぎる朝、良く晴れてもいない秋空の下、二人はひっそりと静まり返る住宅街を後にした。実際は住宅「街」などという大層なものではなく、郊外の住宅密集地域だ。しかし、旅は雰囲気から始まる。あえて住宅街として残しておくことで、こう、なんか、収まりが良い。そう、事実だけが人を幸せにするとは限らないのだよ。
さて、まずは朝食よ。
とりあえず出発してみたものの、何も食べずに長時間ドライブは流石にキツイ。人も車も燃料が無くては前には進めない。いつもと違う朝、旅立ちの朝。良くも悪くも今後を占う大事な大事な一食になりそうだ。
旅のはじまりにふさわしい朝食とは何か?
なるべくであれば、出発前にキッチンを汚したくはない。それに移動時間も考えるとモタモタしていられない。そんな時に便利なのが、日本国民の味方「コンビニ」だ。日本のコンビニというのは諸外国から比べるとクオリティが高いと感じる。手軽で新鮮でおいしくバリエーション豊か、それに加えて店員の接客が.…あぁ、今はそれほどでもないな。接客態度は最悪だ。昔は接客も良かった記憶があるけど。いや、30年も前の話だね、それにオーナーによっても差があるのだろう。
コンビニでベストを狙え!
旅の移動にベストなコンビニ朝食は何か。
それもちゃんと美味しいやーつ。
迷うところではあるが、いくつか条件がある。
1.片手でモグつける
2.汁がジュルッッと垂れない
3.味のバリエーションがある
4.匂いが強くない
以上、4つの条件。
今回の旅が車での移動となるため、そこら辺を考慮した条件決めとなっている。さて、優柔不断な私にベストフードは選べるのだろうか。
1.おにぎり★★★★★
第一候補の大本命である。
手軽さの頂、日本携行食の雄、キングオブコンビニフードと言っても過言ではないだろう。海苔に包まれたり、包まれなかったり、ごはんを握ったり、握らなかったり(?)しているお弁当の始祖である。
そしておにぎりといえば―
「最近、ファミリーマートのおにぎりが変わったらしい」と妻から耳寄りな情報を聞いたので、ランチのときに実際に試してみた。まずはそちらの感想から。
以前から他のコンビニエンスストアと比較すると、ファミマのおにぎりは一歩も二歩も遅れていた感があった。握りが固く、まるで「今朝握ってもらったおばあちゃんのおにぎりが部活帰りにバッグの底から現れた!」ような固さだったと思う(個人差があります)私自身もファミマのファンとはいえ、おにぎりを買うのはためらわれるほどだった。具材などのアイデアやバリエーションが良かっただけに余計に悔やまれたのである。
ところが
進化したファミマのおにぎりはスゴイ!
まず手に取った時点で従来のおにぎりからの進化を感じる。まるで一回り大きくなったかのようなボリューム感。にもかかわらずズッシリとくるような窮屈な重さがない。まさに空気を含んでいるかのような”エアリーさ”が手から伝わってくる。試したのは「手巻き紅しゃけ」。
パッケージを開けおにぎりを(いやファミマは「おむすび」と定義している)直に触ったときに、やはりボリュームUPしたかのような錯覚に陥った。海苔の「パリッ♪」というフレッシュなサウンドが両耳に余韻として残ったまま、ついに現れたおにぎり(おむすび)の本体である米。おぉ!ゆうしゃよなんということだ。いままでのおにぎり(おむすび)はなんだったのだ!と王様も驚くくらいの「ふっくら感」がある。実に美味しい!米の粒が口の中で”ホロッ”と崩れてくれる。繊細でありながらもカタチを維持し続けるこの成型力!たっぷり満足感はただのコピーフレーズなんかではない。このボリュームは他のコンビニでは感じたことがない。体育系男子が好むような寮母さんお手製のガッツリ、ドカン!なボリューム感ではなく、受験勉強を応援するために深夜にひっそり用意してくれた、あの日の母のやさしさを想い出すエモさがそこにあった.…
勉強したことねぇーけどな!
わかるのだよ。ファミリーマートの心意気が。調べれば、取引先の製造工場に約20億円という巨額の投資をして成型機を刷新したというではないか。これは本気だ!国内のコンビニ勢力図が大きく変わるほどの大事件の要素を含んでいる。これはまさに戦。既にパン・スイーツ部門ではトップを独走しているファミマが(個人差があります)、ここで一気にてっぺんに上がってくるかもしれない。まだ体験していない方は是非、ファミリーマートでお求めください!
-終-
早く出発せぇよ
―次回、「ひつじたちの旅-② 」より本編が始まります。