令和6年10月25日(金)のあたりさわりないエッセイ日記
今年も10月1日から31日まで毎日エッセイ日記を書くことにしました。
本日のテーマ
心療内科&精神科受診を迷う子どもやその家族に対して贈る言葉
(わたし自身が患児の親です)
思春期の子が親に連れられて心療内科もしくは精神科に行くとする。親子とも緊張しておられるのがわかる。子が険悪な表情で仏頂面でゲーム画面をのぞきこんでいるようなのもわかる。逆に子がひざに顔をくっつけるような感じでうなだれている状態なのもわかる。
状態が悪いから受診する。心療内科や精神科ではそれが当たり前なのだ。わたしは見慣れているから何とも思わない。
うちの子はおかしくないかしら……わかる。
うちの子はやっぱりおかしいよね……わかる。
うちの子は将来どうなってしまうのかしら……わかる。
うちの子は本当にどうなってしまうのだろう……わかる。
子どもとしては、親や学校に言いたいことがある子はあるだろうし、逆に無気力でもうどうでもいいや、とにかく、死んでしまいたい、ということもある。親子でかみ合ってないのはあるあるなので、どちらも責めることではない。
そして医療従事者は「あなたが悪い」 と決めつけるようなことは決してしない。
迷っている間は、人生の嵐の中。
その最中に、休めるようなところはないか、もしくは穏やかになれる薬がないかと求めていく場所に行く。それが病院の受診。
いいか、悪いかは後で決めること。
我が子が精神的に不安定ならば、今後を思えば医療につなげることはとても大事なこと。世間体なぞどうでもいい。必要ならば親として連れていくべき。
なぜそう言えるのか……わたしの子も十四歳の時にいじめにあってから、情緒がおかしくなって、以来心療内科の常連になったから。かなり重篤な状態になったときは、心療内科からすぐ精神科に紹介状が出た。
わたしは子がいじめが原因で自殺未遂をしたときの嘆きが忘れられない。
その時の学校の対応、いじめをした子とその親に対する恨みはまだわたしの脳裏から消えてはいない。(話が反れていくので今回はあえて書かない)
心療内科や精神科に集う人たちには皆心に傷がある。わたしはそんな受診者とその親にエールを送りたい。
子の状態で迷うことがあるなら、一度は受診してみて。
世間体を考えるヒマがあるなら、あなたはまだまともじゃない。
もちろん医師との相性はあるだろうけど、病院に行けば、なんらかの指針は必ず得られる。
精神疾患のつらさは本人にしかわからない。ましてや思春期ならば親への反抗もあってかなり対応が難しくなる。わたしの場合もそれで、いじめの発見が遅れた。精神科単科の思春期病棟に入院です。しかも警察沙汰で医療措置入院。当時の本人はそれに怒っており、荒れていたけれど、今となっては入院させてよかったと思うことばかりです。
嵐は数年続き、後に残る兄弟にもしこりがでたり、夫婦仲もおかしくなりました。元凶のいじめの主犯は今なお許しておりませんが、精神科に繋がる福祉関係、ケアマネージャーさん、ケースワーカーさんのご尽力もあり、なんとか過ごしています。
一番最初のとっかかりが、心療内科受診になると思います。この子の将来がどうなるか、よりも、この子が死んでしまったら……という思いがあれば、なんだってできます。繰り返しますが世間体なぞ本当にどうでもよくなります。生きていればこそですよ、本当に。
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本日の作品
※本気で書きました。