母親が「屋根が壊れています」詐欺に引っかかっていたことが今ごろやっと判明した話(画像公開、愚痴付セット)
屋根修理の詐欺が判明したのは工事の3年後です。被害金額は300万円。しかも領収書なし。名刺などなし。当然連絡先もなにもなし。母は当時から認知症で、わたしは診断書をもらって余計な買い物をしないよう各百貨店や電気屋さんなどの出入りの業者に知らせていたころの話です。1人暮らしだけど絶対に大阪から離れたくないというので、なあなあにしていたらこの始末です。愚痴がいっぱい入っているのでめっちゃ長いです。
その前に屋根修理詐欺を知らない人のためにわかりやすいページにリンクを貼ります。
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要は必要のない工事を申し出て多額の請求をする業者のことです。わたしの母は追加料金まで支払っていました。その三年後に雨漏りがしました。改めて新規で頼んだ業者さんは気の毒そうにデジカメで撮った画像を見せながら説明してくれて……それで詐欺が判明しました。
かなり杜撰な工事でありえないとまで言われています。令和6年のお正月の話で、やっと年末になってNOTEに書けるようになりました(涙)
1,屋根裏修理詐欺がわかるまでの経緯。母親が年老いて人間関係ならびに金銭関係でトラブルを頻発したため、なんとかなだめて岡山の施設に引き取りました。
父の要介護5の期間が長かったのですが亡くなった後も、私は岡山在住なので隔週で大阪の実家に帰省していました。母の歯科や内科の定期受診に付き添うためです。実家は一戸建てで、木造の瓦屋根です。ここまで前提です。
現在は無人。理由は母親が認知症になり金銭トラブルが出て岡山の施設に入ってもらったからです。無一文です。それまで本当にいろいろあったのですが、未だに本人はまだ自分はちゃんとしている。大阪で1人暮らしができると思い込んでいます。全然しっかりしてないのに。
現在86歳。腰痛があり杖がないと歩けない状態だけど認知症でないと思い込んでいる人間。それはいいよ。でも周りが困るのよ。特に娘のわたしが。
この世に施設というものがなければわたしは自殺していたかも……母に最初から最後まで振り回される人生……。
認知症でも、よくしゃべる人なので、私の顔を見たら大阪に帰りたいとばかりいう。壊れたレコードみたいに。(令和の人、レコードってわかりますか?)
母は大阪に帰りたいと願うあまりに、抑うつ状態になりました。それを知った叔母たちが「あんなに帰りたがっているのになんでいうこと聞かれへんの?親不孝や」 と責められました。彼らは文句を言うだけで何もしません。
わたしはケアマネやデイケア、介護士さんを手配して一度は母の願い通りに叔母にもよろしくと頭を下げ帰らせました。ですが帰阪させたその夜から泥棒が入ったと騒いで警察や叔母夫婦を真夜中に呼びつけ、近所の人ともトラブルを起こしてとても後悔しました。短い期間に介護士が何人も交代しました。
そうそうこっちの病院でも入院時に母は、おとなしい看護師さんを虐めまくったんだよね。口だけは達者だし、母はそういうことが平気でできる人間なのです。周囲からは難しい利用者として認識されたと思います。実家で手配した介護士さんも続かず、最後の人は介護サービスの経営者本人が来てくださいました。
しかし母はなんというか、そういうことでは娘の私を含め、まったく気にしない。プライドが高いのはあいかわらずで、せっかく大阪に帰ったのにみんなから歓迎されずボケたと言ってバカにされたとわたしに泣いて電話をかけてくる。そう、母は娘のわたしのことを便利屋だと思っている。泣いても怒ってもなんでも受け入れて言うことを聞く存在としか思ってない。
……それ見ろ、と思いつつ実家の様子を見に言ったら、通帳も実印もない。どうしたのかと思って母に聞いたら、市役所に連れていかれた。そのあと、どこか弁護士のところへ連れていかれた。お金を20万円払えなど言われたという。断片的なことしか覚えておらず、弁護士の名刺もなにもない。母がかわいそうや、大阪へ返せとわたしに説教してきた叔母に聞いても「知らんがな」 という。
市役所に聞いて情報開示の請求をしたらその例の叔母が母の代理人として実印の変更をしていた。叔母の筆跡で申請されているコピーを見て愕然としました。あわてて差し止めをして、母親を説得して再度岡山の施設に戻ってもらいました。だから今大阪の実家は無人です。しかし、いまだに亡父あての郵便物は届くし庭に雑草がはこびると無人とわかるので草むしりをするのも大事な仕事です。ここまでが前提です。
やっと本題に入ります。今年のお正月に帰省すると、一階と二階の部屋に雨漏りがしていました。天井は四隅の1/4ほどが黒いシミになっていました。下は畳ですがふやけています。
2,詐欺られていたことが確定する。
わたしはあわてて、ネットで屋根裏修理業者を探して呼びました。正月ですよ……去年もこの時期に水道が壊れて正月で業者は休みだし、ようやく来ていただけたらモノが古すぎて取り替え部品がないので、新規で総とっかえしてくださいと言われて大出費です。
次は屋根か!! 百万以上かかるよなあとため息をつきながら、業者さんを呼びました。創業古く社長以下全員が名前と顔を出してニコニコしているホームページです。こういうのが一番安心するよね。
で、来た社長さんから開口一番のセリフが「おたくの屋根、どこの誰がしたん?」 でした。下から見上げただけでこれはアカンと思ったらしい。
「わたしも知らないのです。母も知らんっていうし」
「領収書は? もしかしてそれもないんとちゃう?」
「ないです。一応探しましたけど」
「そりゃ、やられましたな」
母は昔からデパートの包み紙や紙袋などいらないものは大事に保管して、領収書など必要なものは捨てる習性があるのです。
「日本製の上等な瓦にしたので、特別に料金を150万円ほど上乗せして倍額払ったと言っていましたが」
「日本製? とんでもない。見ただけでわかる。気の毒やけど外国製のヤスモンやで? うちもこんなん取り扱えへんシロモンやで?」
「うっ……」
社長さんは社名が入った軽トラに積んできた梯子をしゃっと伸ばすと、ひょいひょいと屋根に上がって行きました。寒いながら私は梯子の下でドキドキして待っていました。
やがてデジカメを片手に降りてこられました。その表情は暗く、わたしは覚悟しました。
「これなあ、気の毒やけど、ちょっと屋根工事をかじっただけの素人の仕事や。きちんと始末せえへんかったから、ほれ、ここ、穴が空いてるのわかりまっか? ここから雨水が入って雨漏りするねん。それと軸をまっすぐに仕上げてない、見たらわかるやろ、ほれ、みんな線が曲がっとるがな」
「今から警察に行ってもダメですかね」
「領収書もないし、どこのだれかわからへんかったら警察かてどうしようもないんと違いまっか」
当時はわたしも心配した。大阪の業者ではないと聞いていたので大丈夫かというと母は、修行で全国をまわっているらしいで。若いけどしっかりして、ええ人やで? 150万もする瓦を特注したげたさかい、さすがお目が高いってすごい褒めてくれたとかいう。工事自体は1週間もしないで終わったらしくてわたしの帰省のタイミングもあわず、ゆえに現場の人に立ち会ってない。それでこのザマです。
以下は被害者たちの意見(この人たちには被害の証拠があるので動画にもどうどうと出て犯人を責められる。わたしにはなにもないです)
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彼ら屋根修理詐欺業者にもノルマがあったらしい。人を騙すのにノルマがある世界なのかと絶句しました。詐欺師は人を騙すのは正義。騙される人間が悪いという概念なんですねえ。
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3,近所の人も危惧していた母の屋根修理工事
この一件を近所の人に愚痴ると、みんなが心配していたのが判明しました。
「藤田さんとこが、ひっかかったのか~大丈夫かいなと思ってた」 という。例の業者はカモを探すべく周辺をうろついていて目立っていたようだ。
特に母と同じ年代の人の撃退話はすごかった。いきなりインターホンが鳴り、返事をすると
「屋根が壊れていますよ、無料ですのでちょっと見てあげましょう」と笑顔の男性がいう。
「なに言うてんねんお前、上からみてもいないのに、なんで屋根が壊れてるとわかるねん、知ってるで、これは詐欺やろ、警察呼ぶで、あほう」
業者は速攻で逃げて行ったそうだ。その人も一人暮らしなので後で仕返しが来るかもしれないのに怖くないのか。でも普段から「いつ死んでもええねん」 と言う人だからこれはこれで無敵なんだろうね。
4,わたしは上の動画に出てくる被害者さんたちと同じ意見です。お前らは一生刑務所に入っとれ。馬鹿野郎と言いたいです。というわけで、皆さんも年老いた親御さんがいたら(しっかりしているつもりでも)正常な判断ができなくなるので注意してください。300万円も無駄に使われたのは惜しいけど証拠もないので何もできません。親が認知症になったら可哀そうと思わず速攻で施設に入ってもらってください。わたしからの心からのアドバイスです。
◎◎最後に◎◎
下記の画像は、わたしが雨漏りで呼んだ業者さんが撮影したものです。この瓦は母が日本製の上等なものと言われて150万円も上乗せして支払った瓦です。どこが日本製ですかというような薄さでペラペラです。でもわたしも瓦の画像を見せられるまでそれがわかりませんでした。屋根修理詐欺の恐ろしいところです。
また実家は二階建てですが、家の壁にあちこちひび割れがしていて老朽化だと思っていましたがこれも瓦を乗せるときに無理なことをしてひび割れをおこしたらしい。瓦の線もがたがたでビックリしました。これでは台風や地震でずれてしまい、雨漏りしてしまうのも当然です。よくも壊れてない家の屋根を修理しろと、母をおだててお金欲しさに嘘をついて杜撰な工事をしたものだと思います。
ここで書いてもなにもならないけれど、皆さんもどうぞ気をつけてください。おわります。