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令和5年10月15日(日)の あたりさわりない薬剤師日記
※令和5年 クリエイターフェスに参加※ 10月1日から31日まで毎日薬剤師日記を書く。
日曜日です。
薬剤師ってなんだろうって時々思う。
今年の春、わたしは某薬剤師Yを思いきり罵倒しました。Yは管理薬剤師から降格処分を受けてわたしの勤務先に異動になった人です。わたしは面と向かってYにお前は薬剤師を名乗る資格はないといいました。後にも先にも多分同業の人間をあんなに罵倒することはない。でもどうにも我慢ができませんでした。
Yは、わたしの薬剤師人生の黒歴史の象徴です。顔を見るのも吐き気がするほど嫌いです。
この時の話
↓ ↓ ↓
Yが本店に異動すると同時に何食わぬ顔をして、散薬監査機を使用しているのを見てわたしは我慢できず、直に聞きました。
① どういうつもりで監査機を使ってるのか、
② 以前わたしに言ったことを覚えているか?
③ 自分の過去の仕事のやり方についてどう思っているのか?
④ 何よりもあなたは、なんで薬剤師になったのか?
Yは、わたしの言い分を黙って聞いていました。常勤たちがわたしとYを囲むように近寄ってきました。さて、Yはなんといったと思いますか?
「あなた、なにさま? さぞかし、ご自分のこと、エライと思っていらっしゃるのでしょうねえ」
呆然としました。いや、Yよ……あんたねえ……。古参の事務員たちもYの仕事ぶりを知っている。みんな知っている。降格処分も知っている。それでいてコレが言えるのか?
そこでわたしは、改めて皆の前で過去監査機があっても使用しなかった理由を聞きました。Yは支店の管理薬剤師時代には使用しなかった理由を聞きたい。正確な調剤をする自信があったならそれは愚かすぎる。本店に来てから黙って監査機を使うのは、ここでクビにならぬためか?
「前の支店はもう関係ないし、以前のことを言われてもあまり覚えていないのよ?」
「監査機を使わないといったことも覚えてないのか?」
「ええ、全然覚えてないの。ごめんなさいねえ」
しれっとした顔でいうY。首をちょこんと横にかしげて、あいまいな笑顔をわたしに向ける。こんな奴のために、あんなに悩んで市内の総合病院に転職したわたしは一体なんだったのか。とうとう、わたしはキレました。
お前は都合の悪いことは記憶にないのか、
薬剤師としてクズだと思わないのか。お前の仕事ぶりは、根本的に患者の信頼を失う行為だろ。そもそも、一体お前は何のために薬剤師になったのか?
「ま あ、 こ わ い~」
そこで管理薬剤師のストップが入りました。そうだった、仕事がまだたくさん残っている。わたしも冷静になり、あらためてYに優しく告げました。
「それでは過去のことを思い出したら話をしようか? 過去、わたしに対して何を言ったかを思い出してからでもいいから」
4月に異動してすぐその話し合いになって半年。Yから思い出しましたの話はないし、わたしに近寄りもしない。管理薬剤師や古参の事務員はYの仕事ぶりを知っているのに知らぬふりをして世間話をして普通に接している……わたしは今でもYに辞めてほしいが非常勤ではその権限はない。
調剤の仕事は普通にできている。根本的な失敗をごまかす性格には各自気を付けているが、それでも表面上は皆で仲良く仕事をしている。Yの顔を見るだけで気分が悪くなるわたしがきっとおかしいのだろう。
炎上しても平気で政治家を続ける人間、犯罪をしてもタレントなら謝罪して終わり。わたしには身近に横領をしても糾弾されずに逃げ切った叔母がいる。世間の皆様の方がわたしより鷹揚だよね。やはりわたしのアタマがおかしいのかも。これって絶対に損してるよね。むくわれないよね。
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