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令和6年10月29日(火)のあたりさわりないエッセイ日記


今年も10月1日から31日まで毎日エッセイ日記を書くことにしました。



本日のテーマ
私の創作……エッセイと詩とショートショートと小説と


 わたしがネットで作品をUPするのは、エッセイが大半です。エッセイは書きやすいし、私的な感情でも表現に気をつかってセーブできます。また己の心の整理に役立っていると思う。

 詩はUPしないで、しまい込んでいます。
 なぜなら、詩は自分の心をぎゅうぎゅうに絞らないと出来上がらない感覚がするから。できた……と放心するような作品は人様に見せるのも躊躇する。
 そして詩に関しては、どこにも所属していません。プロの詩人たちや詩のネットワークには派閥があるのがわかってから、敬遠しています。あの界隈がプライド高くてコワイです。近寄れない。詩は、言葉に厳しく接するものではない。そういうものではない。自分の心に正直に書けたらそれでいい。
 現在は二年に一度開催される永瀬清子現代詩賞のみ応募しております。好きな詩人は「くじけないで」 の、柴田トヨ氏です。彼女は彗星のように世の中に出現してベストセラーをさらい、彗星のように老衰でお亡くなりになりました。見事です。

 ショートショートの創作に関しては、これは本当に田丸雅智先生のおかげです。彼がいなかったら、わたしはショートショートは書いていない。バレエショートショートもバレエ文学もこの世に存在しなかった。田丸先生は、ショートショートガーデンを運営されていますが、参加は無料だし、利用時にネット広告も入れず、優秀な作品にはまめにコメントを書く。先生の穏やかなご気性を反映してか、荒らしがいないのも良い感じです。
 彼はショートショートのプロです大家ですと尊大ぶらないで、書き手を増やすために、学校から刑務所まで幅広い啓蒙活動をされている。わたしより、ずっと若い先生ですが心から尊敬しております。

 ショートショートガーデンの登録はこちら、全部無料だし、変な誘いや広告はありません。時々画面が固まる程度です。決まりはないので、ぜひぜひどうぞ。
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 小説は願望が出ていることが多いです。長編は途中で破綻することが多い。それで大阪文学学校に入ったことがあります。そこで

起承転結でなく、最低限、起起承承転転結


に徹して書けと言われました。これを言われただけでも入学したかいがあったと思う。生涯キモに銘じております。

 令和6年現在1年間で129000円です。25歳以下の人や復興地域在住の人には割引あり。1年だけ在籍していました。政治的に過激な主張を小説で書く人がいて驚きましたが、実際に会って見れば先生も生徒も穏やかな人が多かったです。
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 起起承承転転結……

 確かに名作長編は1つの話にいくつもの傍流の話がある。
 でもわたしの場合、最後が「転」 と「結」 が、決まらないのが敗因の一つだと思っている。受賞者さんはみなこれに徹している。
 まだアマチュアの皆さんもやってみてください。「転」 がやはり、一番難しいけれど。うまくつながったと思ったときは、わたしは一人でばんざいして美味しいケーキを買いに行きます。
 わたしの長編は最高で1300枚書きましたが、実らず、ばらばらに分解して組み立てて短編にしたりしています。そういう創作でも楽しいです。
 歴史ものは、文献探しにキリがなくてもうやめましたけど、資料探し旅行は良い思い出になっています。

 最後に、漫画ですが、がんばりましたが才能がなかったです。医療職を辞めたら、時間に余裕ができるので、お金と相談して漫画のスクールに通学しようと思っています。今後もできるだけ、長生きして創作を続けたいです。

 あと、バレエは創作ではないけれど、一貫して大好きです。家族からバレエ病と言われています。(似合ってないのはわかってるよ……)


 ではまた。このクリヒフェスもあとわずかです。ありがとう。


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本日のバレエショートショート
「私の行き先」

 築三百年の汚いビルの入り口をくぐり、エレベーター前の段ボールとペットボトルを足で払いのけ、悪臭を吸いこまぬよう息をつめる。揺れるエレベーターに乗って四階で降りる。とたんにアールグレイの良い香りがする。美しい壁画調の通路を通って突き当りが私の行先。クラシック音楽が耳に入る。あれは黒鳥の第九ヴァリエーションだ。急がないと。

 ドアはアールデコ。その前にたむろしている人々を越え前に出る。この重いドアをいつまで開閉できるか。でも皆こうやって出入りする。入れぬ人々が目に涙をためて立っている。バレエグッズでいっぱいになったバッグを肩にかけて。踊りたいのに中に入れてもらえぬ人々。私もいつか年老いてそうなる。うらやましそうな視線を受けながら、ドアノブをやっとの思いで回して入室する。

「おはようございます」

 狭いレッスン場は選ばれし人々で混雑している。部屋に入れるだけで光栄だ。安堵のため息が今日も出た。

小説家になろう
/ふじたごうらこ

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ふじたごうらこ
ありがとうございます。