歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語 VOL.11西新井大師のミスユニバース
いや~11回目に入りましたね。この地蔵さん巡っての物語。お地蔵さんに行こうと思う時、時々、少々おっくうな気持ちになる時もあるんです。今回の西新井大師へは、昔お嬢さんのお友達が、「shibusさんの指輪いいわね~。私もほいしいわ」っておっしゃるので、では「行ってみますか?」とお誘いし「いつも、その指輪屋さんいらっしゃるの?」っておっしゃるので、チラシに書いてあった電話場番号にかけてみても指輪屋さん出てくれなくって「いらっしゃるか、わかりませんね」と答えると「いないかもしれないなら、今日は行かないわ」ってなり、一人でも行こうと思って向かいました。前日が寒い雪の日だったこともあって、あと、朝?午前0時に目が覚めてしまって、池袋の物語を書いてたこともあり、体調はあまり芳しくないのでしたが、歩きたい気持ちもあって、体と相談しながら、行ける所まで行ってみようと、歩きました。幸い、天気は晴天で、風は幾分あったのですが、太陽の光がサンサンと照らされる所を歩くと体も温かくなって、だんだんと体と心のコンデションが上がってきてくれていると感じました。
毎日続けるって本当に簡単ではないです。
けど、やはり、起きれること、目が覚めること、考えること、色鉛筆を持って、画用紙に絵を描くこと、筆圧を感じること、勢いのある線が一回で思うように描けたこと・・・・そんなことを思うと、私が一番に苦手な実の兄との関係も「私がいい子になること、辞めればいいんだ」に今朝は行きつきました。
これ相当苦しい。
親になんとなく、大事に育てられてきたのは、なんとなく兄との関係性があったからではないか?とずっと思っていて、
だから、苦しかった。
けど、「できないことはできないでいいんだ」って
今朝はお地蔵さんの絵を描いていて思えたんです。
お地蔵さん、本当にありがとう。
では、お地蔵さんに出てきていただきましょうね。
「はい。こんにちは。西新井大師のお地蔵さんで~~~す。本日は天気も良いから良かったですね」
「はい。昨日は雪で本当に凍えました。私、お地蔵さんに伺うのは二回目です」
「もちろん、知ってますよ。指輪買いに来てましたよね。あの時は、若いお嬢さん二人と来てましたね」
「はい。けど、本当にその時のお地蔵さんの印象あまりなくって、今、拝見すると、すごいですね」
「何が?」
「赤いマントが。ミスユニバースみたいって思っちゃいました」
「あはは。そうかな?」
「はい。そうですよ~」
「うふふ。私綺麗?」
「綺麗です。めっちゃいい感じです」
「顔、のっぺらぼーでも?」
「はい。私もお地蔵さんを巡る旅、11回目でして、大分、のっぺらぼーなお地蔵さんに慣れてきました」
「そう。うふふ」
「あと塩地蔵さんにお会いするのも、3回目です」
「あ、みんな兄弟なのよ」
「え、そうだったんですか?」
「そうなのよ。それぞれ、別々に暮らしているけど、元は同じ親から生まれているのよ」
「へ~~~」
「親ってだれだかわかる?」
「ん====」
「あはは、簡単じゃん。お釈迦様よ~~~」
「へ?あ、そんなもんですか?」
「あはは。そんなもんよ」
「と、すると、塩地蔵さんの他の地蔵さんだって兄弟でしょ」
「ん、ま~ね」
「あはは」
「あら、私とあなただってね。実は兄弟なのよ」
「へ?」
「だって、今、同じ地球に住んでいるでしょ。形は違うけど、同じ地球のこどもなの」
「ほ~」
「でも、それぞれの世界があって自活しているのよ」
「ほ~」
「で、共感したり応援したりで、手と手がつながるの」
「ほ~」
「塩地蔵同士でね。近い遺伝子もっているとさ、あっちの塩地蔵の方が参拝する人多いとか、あっちの塩地蔵の方がいいお供えもの、もらっているとか、本当にね。いろいろあるのよ」
「あ、塩地蔵さんもそんな感じですか?」
「あなたについてはさ、本当に珍しいな~って思っててね。地蔵ネットではあがっていなかったけど、あなたの幼い頃からの生きざまを、たどってみちゃてたのよ。私ね。ほら、西新井大師の所でお勤めしているのでしょ。でね、参拝客が多いのよね。でね、多くの悩みを聞いているうちに、能力があがってきてね。参拝の人の今のその悩みの根っこの所を感じれるのね。で、予習もできちゃうの。あなたが来ることは、お地蔵さんネットでもちろんわかってたけどね。あなたの、その優しいけど、優しいから嫌になる原因、私にはわかるの」
「へ?そうなんですか?」
「そうなの」
「は、、、」
「それで、今、やっと反抗できるようになったってことも」
「うん」
「でも、反抗していることに罪の意識もある自分もいて苦しいのよね」
「はい」
「わかる。わかる。その気持ちを抱きしめてあげて」
「え?」
「自分を愛してあげてね。大丈夫だから。心配なのよね。あなたが反抗したら、相手は、どうなるのかって」
「え、そこまで、、、わかるんですか?本当に、そう・・・です・・・」
「けど、相手も大人にならないとならない時が来ているの。結構大人にもう十分になってもいいっていうか、遅いっていうか、今かよって言うか、、、、けど、遅いってことはないから。
あと、相手が、どうなってもあなたの責任ではないからね」
「そうなんでしょうか?」
「そうなんです。あくまでも、自分を今は大事にすることでいいのです。だから、病気になっているんですよ」
「はい」
「なので、また、歩ける時には歩き、いろんな景色見て、空気吸って、笑ってね。自分で自分の心を労わってあげてね」
「う。。。。う、、、、はい」
「そのままでいいのよ」
「う、、、そうなんですね。。。はい」
「ミスユニバースの塩地蔵っていいこと言うでしょ?」
「う、、、はい」
「今日は天気もいいから、ゆっくりしていってね」
「う、、はい」
私はボロボロと泣いて、心の中の澱が溶けて流れるのを感じた。
来てよかったな、と、思った。
おまけ 夕飯の話
お昼も食べないで歩いて、昨日は早め帰宅でおでんを作り、いただきました。食べて、お腹いっぱいになって、眠りました。
深く、深く眠って、、、、起きたのは午前2時半頃でした。
それから絵を描いて、絵を描ける幸せをかみしめました。
本当にありがたい。
おまけ 今回のご褒美
新しいピンクのカバンを持って町に出ました。そのかばんは、私の友人の妹さんから紹介してもらったキルトのカバンです。
キルトの材料を買って、妹さんのお姉さん、つまり、私のお友達にって縫ってもらいました。そのピンク色のカバンを持って歩いていたら、素敵なカバンですね、と、3人の方からお声かけていただきました。
そして、ちょっとの会話が弾みました。
私は、有難いことに友人に恵まれていて、本当に本当にありがたくって、有難くって、有難くって、、、。
他にも、コロナウイルスを心配する友達から、一人は旬のタラを鍋料理用にと、一人はお米とかトイレットペーパーとかマスクとかお菓子とか・・・
その他にも東京在住の友人からは、トイレットペーパーとかテッシュとか、また、いつも一緒に散歩してくれる友人からは、気がつくと、琵琶茶とか、ランチの応援とか・・・・
本当に本当にありがとうございます。
私は皆さんの優しさの中で頑張れます。
本当にありがとうございます。
今回の旅は友情のありがたさを確かに気づかせていただき、何よりものご褒美だった。
本当にありがとうございます。