歩き地蔵お江戸9回目_お七さんの地蔵

歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語 VOL.9大田区 お七さんのお地蔵

いや~やっと第9回め、と、言うよりも、あっと言う間に9回めに突入しました。今回は大田区の密厳寺の八百屋お七さんのお地蔵さんをご紹介します。以前、書いたように、私、日々の吉方角をネットで調べて「あ、このお地蔵さんにお会いしたい」と検討をつけて、飛び込みします。

あはは。

私たちの世代の営業って飛び込みで、会社の門叩いたものです。そして「社長さんいらっしゃいますか?」っていうのです。

すると「何の用だ?」とお忙しい中、社長さんが出てきてくれると「わ~」って嬉しくなって「御社のためになる情報をお持ちしました」って。で、「社長さん、今、お困りのこととかございませんか?」って言って、そんで「ふむふむ」って。

突然の訪問、今だと、かなりブブブ~ですよね。アポとってからとか、メールで十分だろう~っとか、でも、お地蔵さんの場合は飛び込み大歓迎なの。つまり、飛び込み営業をしてきた私にとっては、かなり、いい環境なんです。それで、昨日は天気も良いし、バスの旅も面白いんじゃないか?ってバス乗り継いで行きました。とても楽しかったのですが、一つだけネックわかりました。ある意味、あまり歩かない環境に自分の体が置かれていると、足が痛くなって、腰も痛くなって、その痛みの感覚に気が取られてしまうので、私の場合は若干歩く距離が長い方がいいということと、あと、バスでゆられて寝ちゃうと、脳の環境も私の場合は良くなくって、疲労感と焦燥感、やる気減退につながるようで、今回のお七さんのお地蔵さんには、やっと行った感じがしたんです。それで、参拝の時間もほどほどで、しっかり会話しないで帰ってきました。けど、ずっと、道々、八百屋お七さんの事件は井原西鶴の「好色五人女」で読み物になって登場し、また、歌舞伎とか舞台とかにも結構なってきたのか?私は実際「好色五人女」はまだ読んだことはないけど、帰り道や寝る前も、八百屋お七という名前は心の中にあったのか思い思い、今朝は絵を描いて、お七さんと会話してみました。

では、ここからお七さんのお地蔵さんにご登場いただきますね。

「お七さん、出番ですよ。準備いいですか?」

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「はい。こんにちは。お七です~。今日はバス乗ってきてくれて、ありがとう」

「お七さんって、今でも超有名人なのですよ。今日、こうしてお会いできて、私も嬉しいです」

「バス乗り継いで近づいてくれているって、感じてたわ。うふふ。お地蔵さんネットでは、歩き地蔵は今日どこのいくのか、もう話題になっているのよ。それでね、前日の深夜0時に締め切る『歩き地蔵、今日はどこ?』って富くじも始まったのよ。笑」

「え、そんなに私って注目されているの?」

「そうなのよ。全然知らなかったの?」

「はい。残念ながら、私、現在普通の人間で、お地蔵さんでも、高級官僚でもないので、あは。知りませんでした」

「そっか~。だよね。頭の形がお地蔵さん風ってだけだもんね。もしかしたら、髪の毛ちゃんと生えたら、もう歩き地蔵はやめるつもりなの?」

「え?全然、そんなこと考えてもみなかった。ずっと歩き続けるしか考えてなかったです」

「なんで?」

「なんでって、ん~。ほら、そうね~。あ、そうそう、恋しているからですね」

「ま、そうなの?じゃ、私の気持ちも、なんとなく察してきたの?」

「ま、好きな人と会いたい一心で放火するっていうのは、ちょっと短絡的だったんじゃないかな?とは思うけど」

「そうね。私もさ、あの時は16歳で、本当に考えが甘いっていうか、お子様ていうかね。バカだったと思う。まさか、そのことで、火あぶりの刑になるなんて、あっちっちち、あっちち、恋から火あぶりか~みたいな」

「ん?もしかして郷ひろみの歌もじってます?」

「そう。けど、今一。切れがないな。お地蔵さんネットで、shibuはオヤジギャク好きらしいし、お地蔵さんとすれば、人を救うのが仕事だから、

shibuを笑わせるとshibuの免疫が上がるでしょ、するといいことしたって、ポイント1点つくから、頑張ってみたんだけど、ダメだったわ」

「ポイントなんてあるの?」

「そうなのよ。面白いでしょ。けどね、ポイントほしさでやっちゃダメね。今までのお地蔵さんの時にはポイント制なんて無かったから、無欲で、いいことしてたのね~。先輩の皆さん素晴らしいわ」

「え、私、その話、聞いて泣けちゃうんだけど」

「なんで?」

「え、だって、私を笑わせてあげようとお地蔵さん待っててくれるんでしょ?」

「そう、野方の笑い地蔵さんからの提案でそうなったの。笑い地蔵さんの言うことじゃ、聞かないわけ行かないな」って。

「う、う、嬉しいな。やっぱり優しい人たちばっかり」

「日本人って基本そうなんだと思うわ。私の話しだって、悲恋物語で、みんな同情してくれて、お地蔵さんまで作ってくれた。本当にありがたいよね」

「はい」

「あとね。私がね。こうやって有名になったのにも、自由に恋って本当に江戸時代はむずかしい時代だったからね。家の品格は違うとかね。今もあるかも知れないけど、特にそうだったからね。だから、同じように恋に切ない気持ちを抱く方々に共感してもらったのね。きっとね。これ、恋とか、関係なく放火してたら、ただのアホって感じ。けど、恋きっかけに、しかも、ボヤだったのに、火あぶりって何よ~~~ってね」

「そうだったんですね。その江戸時代って」

「本当、まさか~って。けどね、いろいろ恋の花咲く江戸の町で、夜這いとかもあったのよ。あと、お祭りの時は夜通し、エッチオッケーだったし。笑。お地蔵になってからの世の中で、案外、今の世の中の方がきついよね。不倫とか、もう、いいじゃん人の家のことなのに~。有名になると大変だわ~とか、そうそう、コロナで、人に会うことも会合も禁止とか、なんかね~、濃厚接触禁止とかね~なんかね~」

「コロナね~本当にね~。ここに来る途中にトイレ行きたくって、セブンイレブンに寄ったのね。一店舗目も二店舗目も、都合によりトイレ使用禁止って張り紙してた。もうちびりそう」

「あら、大変。私との会話はこれくらいにして、自分の体大事にして、さ、早くトイレできそうな所探して、ほら」

「うん、うん。お七さん、ありがとうね」

とその場を去り、ロイヤルホストを見っけたので、そのでドリンクバーお願いして、トイレ借りて、ゆっくりして、の、大田区、密厳寺のお七さんのお地蔵さんとの出逢い旅でした。

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おまけ1

9回目のご飯は、家に帰って、今日は疲れたな~って冷凍していたタッパをレンジでチンして食べました。冷凍して、しばらくホットクと、このタッパは何の料理だったのかわからなくなります。ちゃんとシール貼るとか豆だといいんでしょうが、面倒くさがりなので、そのまま、冷凍庫 IN。

ですが、昨日のカレーはミートボールカレーで、スパイスもガラムマサラとかクミンとかターメリックいれて、ニンニクとショウガも入れて、塩は沖縄のいい塩で、もろもろ、いい感じに作ってたカレーだったので、食べて、汗かいて気持ちよかった。

疲れたので、すぐに深い睡眠に突入し、なんどか、目を覚ましましたが、寝て、すっきりの朝です。

おまけ2

お七のお地蔵さんが私にくれたご褒美は

疲れたらまず、眠るべ~。

明日にはまた元気なっているよ。


ってことです。

ありがとう。お地蔵さん。

では、今日もそこそこ、いい感じに生きましょう。

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

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