79.暮らしの隙間にみつける小さな幸せ
日々の暮らし、その隙間には小さな幸せがある。
毎日朝がきて、食事をいただけて、仕事や家事ができて、笑顔で過ごせることはすごく幸せなこと。さらにその隙間をよくよく覗いてみると、小さな幸せが隠れていたり、静かに佇んでいることに気付く。疲れている時やいっぱいいっぱいの時は流してしまうような、小さな幸せを振り返ってみた。
・お気に入りに囲まれる日々
日々を送る中で、何気なく使っている生活雑貨や身の回りにある色々。使っている内にどんどん愛着が湧いてくることがある。身近すぎて、毎日使いすぎて、そのお気に入りに馴染みすぎてしまうことがあるのだけど、改めて見つめるととても愛おしい物たち。スマホケース、手帳、ペンケース、ポーチ、飾り棚の置物たちや玄関マットまで。
よく使うせいか、キッチンツールに愛着を抱くことが多い。
最近、食器を洗った後に拭く布をIKEAのキッチンクロス、「RINNIG」というものに一新した。モノクロのものや優しい緑が映える素敵な組み合わせの4枚セット(これで¥499はさすがIKEA価格!)。お洒落なデザインだけではなく、大判なのでしっかりと食器の水分を拭き取ってくれる機能性を持ち合わせている。更にお気に入りな点は、洗濯後、ベランダに干している時にひらひらと風に舞う姿がとても可愛らしいところ。
キッチンクロスを変えただけで、魔法のように食器拭きが楽しくなった。
・そよ風に舞うレースカーテンを見ている時
冷暖房に頼らなくても過ごしやすいこの季節、朝一や料理をする時の他に、休日で家にいる時間が長い時はいつも窓を開けてる。網戸越しにすぅっと入ってくるそよ風にレースカーテンがそよそよ揺れるのを見ていると柔らかい気持ちになる。優しい白色のレースを纏った女の子が、暖かい日差しの中、ひらひらと踊っているようなイメージをが浮かぶ。レースカーテンが膨らんでは引いて、まるで生きているみたいに揺れる。
・自分の手を洗い労わること
仲良しの友人から誕生日プレゼントとして贈られた、ハンドソープと保湿ローションのセット。自分ではなかなか買わないようなお洒落な感じ!実は以前からアロマ香るちょっといいハンドソープに憧れていて、彼女は私の心が読めるのか、といった素晴らしいタイミングでこのセットを頂戴したのだ。これがまた優しいボタニカルな香り(レモン、ゼラニウムなど)。料理や掃除をしていると何かと手を洗う機会が多いので、これを使うのはもう水仕事は終わり!となった夜と、疲れて帰ってきた日だけに決めた(たっぷりあるものの、今から使い切るのが惜しい)。
とろん、とハンドソープを落とした手のひらを擦ると、しゅわしゅわきめ細かい泡と共に、ふんわりとアロマの香りが広がる。冷たい水で洗い流すと、手元に優しい香りが残っていて。同じ香りの保湿ローションを大切に大切にちぴっとプッシュして、両手に馴染ませる。今日もよく働きました、お疲れ様です、プレゼントを通して自分の手を労わるような素敵な時間をいただいた。
・毛布にぬくぬく包まれる夜
夜寝る時、身体に毛布をぐるん、と巻き付けないと寝られないタイプ。我が家は通年毛布で、冬場に掛布団をプラスする程度の温度調節をしている(真夏は敷シーツをひんやり仕様にする)。とにかく私は眠ることが大好きなので、昼でも夜でも毛布に包まると数秒で寝落ちしてしまう。翌朝、寝入る直前の記憶を失くしているくらい、気絶レベルの入眠をする。以前、寝る前にその日を振り返り、一日に感謝をするという思考法を知り、何度か実践してみたが、振り返りの途中で必ず、記憶が途切れて成功した試しがない。
それでも、一日の終わりに長年使用しているお気に入りの毛布に包まれることは、何気なく一番幸せなひととき。あたたかな毛布の匂い、全身を包まれているという安心感、素足にあたる毛布の柔らかい質感、一瞬にして眠りの世界に連れていかれる。今日もちゃんと夜がきてよかった、と思う。
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時々、生活をしていると、唐突すぎて言葉にできなかったり、記録に残す間もない瞬間が訪れる。誰かに共有したくても、伝えられないものがあったり、本当に自分しか知らないようなものがある。きっと、そういうものが暮らしの隙間に出会う小さな幸せなんだろう。自分で作り出す環境から生まれるものや、意図せず訪れるもの。小さな幸せが、少しでも多くたくさん見つけられる日々を送りたい。
おわり
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