僕が考える多様性
「ノンバイナリー」という言葉を知って、僕は少し心が軽くなった
それは数年前のことだろうか
おそらくほとんどの人は、自分のセクシュアリティに違和感を持つことはないのだろう
僕もそういう人生を送ってみたかった
芸能人の結婚や出産のニュースを見たり、知り合いの知らせを聞いたりすると、自分とはどこか違う世界の話なんだと感じてしまう
「LGBTQ+」という言葉は広く広まりつつあるが、
「+」の中身がどんなものなのかを気にしたり考えたりする人は少ないと思う
メディア(マンガ、映画、ドラマなど)で話題になる部分は、おそらく「LGBT」の部分だろう
自分で調べてみたときに、「+」に何十種類ものセクシュアリティが隠れていることを知ったし、そこに自分がしっくりくるもののひとつがあることを知った
最初はカタカナばかりで戸惑ったし、こんなに細分化されていることに衝撃を受けたが、細分化されることで僕のように救われる人も多いのだろうと腑に落ちた
自分のからだの性別に違和感は無いし、温泉とか好きでよく行く
カミングアウトするほどのものの事ではないと自分では感じているので、家族や親しい人にも話していない
ただ、小中学生の時は「オカマ」とからかわれるのは辛かった
中学生の時はクラスの女子に、「初めて男子と話せた」と言われたり、高校生の時に「女子より女子力高い」と言われていたこともあったし、体育大会で上半身裸でする組体操とか、嫌で嫌で仕方なかった
僕は小さい頃から「男」ではなかったんだと思う
【セクシュアリティを決める大きな4つの要素】
①身体的性
②性自認
③性的指向
④性表現
僕が冒頭で述べた「ノンバイナリー」は、4つの要素のどれを指すでしょう
ほとんどの人はわからないと思う
でも誰でも理解してもらえるわけではないと諦めている
でも、理解してくれる人と出会いたい
自分ひとりじゃなくて、同じ考えの人は周りにはいないだけで広い世界のどこかにはきっといる
そう思えるだけで心が軽くなる
「十人十色」っていうし、皆が皆「男か女しかいない」っていう考えだったらちょっと怖い
それはおかしいんじゃないかって人が目の前にいるとする
あなたにはわからないかもしれない
わかってほしいとも思わない
でも、自分らしく生きたっていいじゃないか
今しんどくて悩んでいる人が、少しでも心が軽くなるような世の中になります様に