写真を体験した土曜日【京都グラフィエ行ってきました】

京都で毎年行われるKYOTOGRAPHIE。

今までずっと興味はあったものの、行く機会がなかなか無くて足を運んでいなかった。しかし、会社の写真が好きな先輩に「画面じゃなくて大きくプリントした写真を見ることもまた楽しい」と言われ、今年初めて行ってみた。

アーウィンオラフ

京都グラフィエはサーキット型のイベントで、京都の各地で展示が行われる。「土日２日間たっぷり一人で写真を楽しんでくるよ」と妻・子どもに告げる勇気もないので、土曜日の半日だけ自由時間をもらって、気になっていたアーウィンオラフの展示へ。

写真は展示してこそ

京都文化博物館 別館。そこは旧日本銀行京都支店というだけあって、建造物自体の美しさが目を引く。今まで横目に京都散策はしたことがあったものの、足を踏み入れるのは今回が初。

受付を済ませ、展示に入ったそこは"黒"だった。

新型コロナウイルスのパンデミックによる自主隔離の様子を表現した「エイプリルフール」。自分を被写体に、白いとんがり帽子と白く塗った顔が印象的な作品。

一種の宗教のような感じさえする風貌は、コロナ禍の心情を表しているのかもしれない。

歩みを進めると、途端に現れる"白"。

「Im Wald」、すなわち森の中という展示だった。Erwin Olafの想像する世界を精巧に作られた展示だった。

2階でやっていた映像作品もとても良かった。「Im Wald」がどのようにして作られたか、作品の裏側を知ることができた。気迫そのものだった。

写真を物質として感じるというのは、自分にかなり刺激をもたらした。大きいが故に、写真の細部にまで目がいく。

自分の写真も撮るだけでなく鑑賞できる形にするのもいいなと思った土曜日だった。