【何?この絵】 ドリップ珈琲(緑の珈琲)2
絵と詩と小説で繋げた物語。
「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。
【小説のザックリあらすじ】
マスターから息子の敬との話を聞いて、息子がバーをやっている時間に『ベル』へ行ってみる遥。そこでバーテンダーの敬(マスターの息子)と、常連客の流果と出会います。真逆な二人だけど、どっちも怖いと思ってしまいます。
初めて夜の『ベル』の扉が開かれたシーン、この曲のイントロが遥の中で鳴り響いていたと思います。音楽には遥が夜の『ベル』と二人に対するイメージを、歌詞には(表には出さない)敬や流果っぽさを勝手に感じています。カラスの『LASTICA』、ループしたくなる素敵な曲です。
【絵について】
◉オダマキの花
真ん中に咲くオダマキの花。花言葉は「勝利」と「愚か」
ヨーロッパでオダマキの葉を手に擦り付けると勇気が湧いてくるというところから「勝利」という花言葉がきているそうですが、勇気を出して夜の『ベル』に入って行った遥のイメージです。そして、もう一つの花言葉「愚か」、どちらかというとコチラがメインですが、三人の出会いはそれぞれの「愚か」な部分が重なっています。
◉白黒グレー
この絵は色がありません。どこか無機質な感じがする二人をイメージしているのもありますが、三人それぞれの色を表現する為でもあります。黒い手の敬、白い手の流果、グレーな手の遥。
◉それぞれの手、背景
左側の黒い背景に流果と遥の手。二人は不安や恐怖を感じていますが、行動は逆です。だから触れられない遥と、だからこそ触れる流果。
右側の白に三角の背景に敬の手。敬は不安や恐怖はありませんが、ジレンマを抱えています。(この三角の背景はゼンタングルで「キャシーのジレンマ」というものです)だから、触れていいのかどうか迷っています。
様々なものが渦巻く出会い。最初は何も分からなくて知らないから、怖いし不安になるだけなんです。勝手なフィルターを緩めていけたら、何かが変わるかもしれません。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
また、来週ここに一服しに来ていただけたら幸いです!