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【何?この絵】 波音の珈琲

絵と詩と小説で繋げた物語。
「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。

波音の珈琲

※この絵には、関係する小説(前編後編があります。

【小説のザックリあらすじ】
遥は、お見合い相手の涼と会う。夜と昼に会って話し、お互いをもっと知りたい
と思ってはいるが……。

◉夜のジュース
涼はお酒、遥はジュースを飲んだ初対面。右側には、遥が飲んだジュースをイメージしたグラスを描きました。零れているジュースの中の模様は、前回の絵にもあった「ゼンタングル」(Zen(禅)とTangle(絡まる)を合わせた造語でヨガや瞑想のように、日常生活で取り入れるリラクゼーションの方法としてのアート)で、カデントという「リズムや抑揚がある、水や涙が落ちる」意味のある模様を描いています。色々な意味でのドキドキ、憧れる涼の話し方や笑顔、無意識の比較、押さえつけている自分の涙などが混ざったイメージです。

◉昼の珈琲
左側には、マスターのいる喫茶店『ベル』で再び涼と会った時に遥が飲んだ珈琲を描きました。珈琲カップから零れた珈琲の模様は、ゼンタングルでおはじきの模様を描いていて、丸の中の波模様が、進みたいけど進めない、知りたいのに引いてしまう、寄せては返す遥の気持ちと「波音の珈琲」とリンクしています。

◉昼の星、夜の星
背景の白黒は、昼と夜。そして模様はそれぞれ星。星々に照らされた出会いは「希望」がある。遥の中に確かにある「涼をもっと知りたい」という気持ち。だけど、それだけじゃない。プラスとマイナスの気持ちが混ざった、零れたジュースと珈琲が、どこか手のような形になって重なりそうになっています。

真逆の気持ちや行動に、自分で自分を振り回しているような感覚。そんな時は、ひとやすみしませんか。

★この絵に関する詩はコチラ⬇

★この絵に関する小説はコチラ⬇

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

また、来週ここに一服しに来ていただけたら幸いです!

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