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【何?この絵】 ビーフシチュー2
絵と詩と小説で繋げた物語。
「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。
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【小説のザックリあらすじ】
酔っ払いに絡まれた遥と流果。遥は煽るような態度の流果と、苛立つ酔っぱらいの間に入ろうとしますが、簡単に倒されて危機的状況になります。その様子を見た敬が酔っ払いを追い払い一段落。色々な考えが渦巻くまま、これからどうしたらいいのか流果と話します。
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好きな「お酒」がきっかけで、大事な人奪われてきた敬。大事な人をつくることも諦めて生きてきたので、流果と遥が大事になってきていることに複雑な気持ちがありました。酔っ払いに二人が絡まれているのを目撃し、過去のことを思い出し動けなくなりますが、今度は守ろうと動き出します。
【絵について】
◉緑と赤の椿
遥イメージの「椿」と「緑」がメインとなる左側には、補色の「赤」も入っています。補色とは、色相環の正反対にある色のことです。
色々なことを知り、流果と一緒にいたいけど、流果の為には一緒にいない方がいいんじゃないかと正反対の気持ちが同時に混ざっています。
◉青と橙の薔薇
流果イメージの「薔薇」と「青」がメインとなる右側には、補色の「橙」も入っています。橙は「黄+赤」なので、「赤」のカケル要素も入っています。
幼い頃の傷から、「女」である遥と離れたい気持ちと、一緒にいたいという正反対の気持ちが同時に混ざっています。
また、カケルも遥に対する想いを自覚しつつありますが、だからこそ一緒にいたくて離れたいという気持ちでいます。
◉黒の縁取り、白の光
花を縁取るのは黒、そこに小さな白の光が点在します。
遥も流果も雨の中で佇むような日々を過ごしてきました。
自分には何もないと思う遥にとって、綺麗な容姿や聡明さや優しさを持つ流果は、全てを持っているようで闇を濃くする存在でもありました。
だけど、降りしきる雨の中で手を差し伸べてくれたのも流果。遥にとって光のような存在でもあるのです。
「女」を憎む流果にとって遥も例外ではなく、その対象であり闇でした。
しかし、一緒に過ごすうちに、自分を利用したりモノのように扱う人とは違うかもしれないと感じて揺れていきます。
差し出した手に思惑があるとも知らずに笑う遥を、嗤えなくなっていく流果。
打ち付ける雨の中で、手を取り傘の中に入れてくれた遥が、流果(カケル)にとっても光になりつつあるのです。
真逆の気持ちは、相手の為と思いながらも、自分を守る為でもあり、本当に望んでいることではないことが多いです。ちゃんと見極めて「自分はこうしたい」とちゃんと言える人になれたらいいなと思います。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
また、来週ここに一服しに来ていただけたら幸いです!